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ChatGPTのsite:検索が0.3%から23%に急増、料金・仕様は公式サイトから取りに行く仕様に

ChatGPTの内部検索でsite:指定が0.3%から23%へ急増し、料金や仕様は公式サイト、医療・法律は政府機関を優先するようになりました。日本のBtoB企業サイトで料金・仕様・対応地域ページをどう作るかを整理します。

結論

ChatGPTが回答の裏側で実行する検索に、site:指定が急増しました。料金や仕様はブランドの公式サイト、医療や法律は政府機関、評判はRedditと、質問の種類ごとに取りに行く先を決めています。企業がやるべきことは、公式ドメイン上に料金・仕様・対応地域を平文で書き切ることです。

何が起きたか:内部検索が倍増し、site:指定が常態化

ChatGPTは1つの質問に対して、裏側で複数の検索を走らせます。これをファンアウトクエリと呼びます。2026年8月に公開されたLily Ray氏の記事と、それを紹介した鈴木謙一氏の記事が、この挙動の変化をまとめています。

Peec AIの調査では、1プロンプトあたりの取得ソース数が約12件から24件へ倍増しました。同時に、検索クエリにsite:が含まれる割合は0.3%から約23%に増えています。Nectivの調査では、ファンアウト数が平均2.17回から7.61回に増え、site:を含む割合は64%に達しました。

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検索クエリに site: が含まれる割合

変化前

0.3%

変化後(Peec AI調査)

23%

1プロンプトあたりの取得ソース数も約12件から24件へ

変化後(Nectiv調査)

64%

ファンアウト数は平均2.17回から7.61回へ

調査元によって水準は違うが、いずれも0.3%から大きく増えている

site:で絞り込む先は、質問の種類で分かれます。価格や仕様の質問ではメーカー・ブランドの公式ドメインです。医療や法律では政府機関のドメインに集中し、あるテストでは100%が.govでした。評判や口コミではRedditやG2、Capterra、Consumer Reportsが指定されました。

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質問の種類ごとにsite:で取りに行く先の違い

価格・仕様

一次情報の質問

  • メーカー・ブランドの公式ドメイン

医療・法律

高リスクの質問

  • 政府機関のドメインに集中
  • あるテストでは100%が.gov

評判・口コミ

体験談の質問

  • Reddit、G2、Capterra、Consumer Reports
ChatGPTのファンアウトクエリで指定されたドメインの傾向

取得は増えたのに引用は減った

取得するページは増えたのに、回答に載るドメインは減っています。Resoneoの調査では、1回答あたりの固有ドメイン数が19から15に下がりました。Suganthan Mohanadasan氏の調査では、取得した3,554ページのうち引用されたのは110ページ、約3.1%でした。

さらに、ChatGPTは検索する前にブランドを決めている傾向があります。27クエリ中21クエリで、ユーザーが言及していないブランド名が初回クエリに入っていました。初回クエリに入ったブランドの引用率は68.9%、後から取得されただけのページは2.1%です。

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ChatGPTが回答をつくるまでに起きていること

  1. 1

    検索する前に候補のブランドが決まる

    27クエリ中21クエリで、ユーザーが言及していないブランド名が初回クエリに入っていた

  2. 2

    質問の種類ごとにsite:を付けて検索する

    価格・仕様は公式ドメイン、医療・法律は政府機関、評判はRedditやG2など

  3. 3

    取得するページ数は倍増する

    1プロンプトあたり約12件から24件へ

  4. 4

    回答に載るのはごく一部

    取得3,554ページのうち引用は110ページ(約3.1%)、固有ドメイン数は19から15へ

公式ドメインを間違えるリスク

site:指定は、モデルが公式ドメインを正しく知っている前提で動きます。スタートアップのCensusに対し、ChatGPTがsite:census.comで検索した例が報告されました。実際の公式ドメインはgetcensus.comで、census.comは駐車ドメインでした。

なお、OpenAIの公式ドキュメントによれば、ChatGPT検索に表示するためのクローラーはOAI-SearchBotです。robots.txtでこれを拒否したサイトは、検索回答には表示されません。学習用のGPTBotとは別のボットとして区別されています。

影響を受けるページ・クエリ

影響が大きいのは、料金・仕様・対応地域を扱うページです。ChatGPTの内部検索でsite:指定が0.3%から23%に増え、これらは公式ドメインへ直接取りに行く形になりました。まとめ記事やアフィリエイト比較記事は、この種の質問で経由されにくくなります。

自社側では、公式ドメイン上に数字が平文で書かれているかが分かれ目です。料金表が画像やPDFの中にあると、site:で来ても抜き出せません。

一方で、ブランド名を先に決めてから検索する構造のため、認知されていないブランドはそもそも候補に入りません。指名で調べられる状態を作るところが起点になります。

日本のサイトでの例

日本のBtoB企業のコーポレートサイトは、この仕様と相性が悪い作りになりがちです。料金は「お問い合わせください」、仕様はPDFカタログ、対応地域は営業所一覧のみというパターンです。site:で公式サイトに絞って検索しても、平文の答えがなければ引用できません。

たとえば産業機器メーカーの製品ページを考えます。「〇〇の最大処理能力は」という質問に対し、ChatGPTはsite:メーカー公式ドメインで検索します。仕様表がHTMLのテーブルで書かれていれば拾えますが、画像化された仕様表やPDFの中では取得されにくくなります。

BtoB SaaSの料金ページも同じです。「初期費用はいくらか」「最低契約期間は」「何ユーザーまで同一料金か」を文章で書いておく必要があります。「要相談」だけのページは、検索側から見ると回答のない公式サイトです。

対応地域も見落とされがちです。設備保守や施工を伴う事業では、「対応エリアは関東1都6県、離島を除く」のような一文があるだけで引用候補になります。営業所の住所一覧だけでは、モデルが対応地域を推論する必要があり、引用されにくくなります。

やること/やらなくていいこと

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site:検索時代の公式サイトでやること/やらなくていいこと

やること

  • 料金ページに初期費用・月額・最低契約期間・課金単位を文章で書く
  • 製品仕様をHTMLのテーブルか箇条書きで書き、PDFは補助に回す
  • 対応地域・対応業種・対応規模を「対応しない範囲」も含めて一文で書く
  • 「運営会社」ページとフッターで正式社名と公式ドメインを一致させる
  • robots.txtでOAI-SearchBotを拒否していないか確認する
  • Search Consoleでsite:を含むクエリの表示回数を見る

やらなくていいこと

  • ファンアウトクエリを1つずつ狙った量産記事の作成
  • Redditや掲示板での自作自演の口コミ投稿
  • タイトルへの「公式」の不自然な連呼
  • 画像化やJavaScript描画による「見えるが読めない」対応

「公式」の表記は、社名と合致する自然な範囲で十分です。画像化やJavaScript描画は、料金を載せたくない理由でやりがちな対応ですが、避けてください。

よくある質問

料金を公開できない業種はどうすればよいですか

価格表が出せなくても、価格の決まり方は書けます。「課金は月額、ユーザー数単位、初期費用なし」のような構造は公開できるはずです。「見積もりの目安」として幅を書く方法もあります。

公式サイトへの流入は増えますか

引用されても、クリックは増えるとは限りません。Search Consoleでsite:クエリが197,000回表示されてクリックが1回だった例が報告されています。これはボットの検索であり、人の流入ではありません。成果は回答内での自社の扱われ方で測る必要があります。

自社ドメインを正しく認識させるにはどうすればよいですか

社名と公式ドメインが一致する状態を、ウェブ全体で一貫させます。運営会社ページ、SNSプロフィール、プレスリリースの署名で同じドメインを使います。社名と異なる文字列のドメインを使っている場合は、Census社の例のように誤認されるおそれがあります。

Sources · 一次情報

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