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ChatGPTは検索前にブランドを決めている。最初のクエリに入る銘柄は回答登場率が約33倍

ChatGPTが自分で組み立てる検索クエリに名前が入ったブランドは68.9%が回答に登場し、検索で拾われただけのブランドは2.1%。約33倍の差が出た調査の中身を読み解き、日本語の表記ゆれ対策まで解説します。

結論

ChatGPTは検索する前に、回答に出すブランドの候補をほぼ決めています。自分で組み立てた検索クエリに名前が入ったブランドは68.9%が回答に登場し、検索で拾われただけのブランドは2.1%でした。やるべきことは、ページを作り込むことより「ブランド名+カテゴリ」でモデルに覚えられることです。

調査で分かった事実

海外の検索コンサルタントSuganthan Mohanadasan氏が2026年8月10日に公開した分析です。ChatGPT Plusアカウントでブラウザの通信を記録し、ChatGPTが内部で発行する検索クエリを取り出しました。引用の測定に57会話・3,554ページ、最初のクエリの検証に27会話を使っています。

ChatGPTは利用者の質問をそのまま検索しません。質問を自分のクエリに書き換え、検索し、取得したページを読んで回答を組み立てます。そのクエリに名前が入ったブランドは119件、検索で取得されただけのブランドは515件でした。

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ChatGPTが回答を組み立てる順番

  1. 1

    利用者の質問を自分のクエリに書き換える

    この時点で候補のブランド名が入る。27会話中21会話で、利用者が入力していないブランド名が最初のクエリにあった

  2. 2

    そのクエリで検索し、ページを取得する

    クエリに名前が入ったブランドは119件、取得されただけのブランドは515件

  3. 3

    取得したページを読んで回答を組み立てる

    候補に入っていたブランドの裏付けとして読まれる

前者は68.9%が最終回答で言及され、後者は2.1%でした。差は約33倍です。12カテゴリのうち11カテゴリで同じ傾向が出ています。

さらに27会話のうち21会話で、利用者が入力していないブランド名が最初のクエリに入っていました。取得したページを読む前に、候補が決まっているということです。著者は「単一アカウントの結果で、数値は方向性を示すもの」と断っています。

単一アカウントの結果で、数値は方向性を示すもの
Suganthan Mohanadasan氏(調査の著者による注記)

取得ページ側の数字も示されています。3,554ページのうち引用されたのは110ページ(3.1%)でした。あるドメインの1位のページは5.2%引用されましたが、6位以降は0.3%でした。

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最初のクエリに入るかどうかで生まれる登場率の差

最初のクエリに名前が入ったブランドの回答登場率

68.9%

該当119件

検索で取得されただけのブランドの回答登場率

2.1%

該当515件、差は約33倍

取得ページのうち引用された割合

3.1%

3,554ページ中110ページ

出典: Suganthan Mohanadasan氏の分析(単一アカウント・57会話)

影響を受けるページ・クエリ

影響を受けるのは、カテゴリ名で探されるクエリです。「おすすめの化粧水」のような質問では、ChatGPTが自分で組み立てた最初のクエリに名前が入ったブランドが68.9%登場し、検索で拾われただけのブランドは2.1%でした。ページの作り込みより、名前が候補に入るかが先に効きます。

ページ単位では、ブランド名とカテゴリ名が同じ文に出てこないページが不利です。公式情報として会社概要や採用ページばかりが拾われている状態も同じです。

日本語では表記ゆれが直接効きます。カタカナ・英字・略称がバラバラだと、同じブランドが3つの弱い候補に割れます。まず表記を1つに決めてください。

日本のサイトでの例

D2C・消費財ブランド。たとえばスキンケアのD2Cで、公式は英字表記、ECモールはカタカナ、SNSでは略称で呼ばれているケースです。モデルの中ではこれらが別のものとして数えられ、どれも「化粧水のおすすめ」のクエリに入りません。公式サイトの会社概要と商品ページで「英字表記(カタカナ表記、通称は略称)」と明記し、構造化データのalternateNameに全表記を入れます。

ECモールの商品名も同じ表記で揃えます。比較記事やレビュー記事に取り上げられるときは、カタカナと英字の併記を依頼します。目標は「化粧水 ブランド名」という組み合わせが、複数の第三者サイトで同じ文字列として増えることです。

BtoB SaaS。勤怠管理や請求書のSaaSでは、製品名が一般名詞に近いことが多く、カテゴリとの結び付きが弱くなりがちです。製品名だけで語られても、モデルは「勤怠管理の候補」として覚えません。導入事例、比較サイト、パートナーの紹介ページで「製品名 勤怠管理システム」と必ず並べて書きます。

略称や旧製品名があるなら、リブランド後も旧名からの対応を公式ページに残します。モデルの学習データには旧名の記事が大量に残っているためです。旧名で候補に入り、新名で回答されるのが理想です。

やること/やらなくていいこと

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ブランドを候補に入れるためにやること/やらなくていいこと

やること

  • 主要カテゴリの質問をChatGPTに投げ、回答に自社が出るかを月1回記録する
  • ブランド名の正式表記を1つ決め、カタカナ・英字・略称の対応を公式ページに書く
  • 構造化データ(Organization / Product)にalternateNameで全表記を入れる
  • 第三者の比較・レビュー記事で「カテゴリ名+ブランド名」が並ぶ露出を増やす
  • 自社ドメイン内でカテゴリの代表ページを1つに絞り、重複ページを減らす

やらなくていいこと

  • llms.txtの設置だけで回答に出ると期待すること
  • 1ドメインから大量のページを取得させようとすること
  • 公式ページの文章をChatGPT向けに書き換え続けること
  • 社内のプレスリリースだけで表記を増やすこと

1ドメインからの大量取得を狙わなくてよいのは、6ページ以上の引用率が1.7%にとどまるためです。プレスリリースだけで表記を増やしても、第三者の文脈で語られないと候補になりません。

よくある質問

検索で取得されても回答に出ないなら、SEOは無意味ですか

無意味ではありません。候補に入ったブランドの裏付けとして、公式ページや比較記事は読まれます。ただし順番は「候補に入る」が先で、「ページを読まれる」が後です。ページの作り込みだけでは2.1%側に残ります。

カタカナと英字、どちらを正式表記にすべきですか

第三者が自然に書く方を正式にします。レビューやSNSでカタカナが多いならカタカナです。公式だけが英字で、世の中がカタカナで呼んでいる状態が最も候補から漏れます。

33倍という数字はどこまで信用できますか

著者自身が「単一アカウントの結果で、数値は方向性」と書いています。倍率そのものより「検索前に候補が決まる」という構造を受け取ってください。自社カテゴリで同じ検証をすれば、自社に効く数字が取れます。

Sources · 一次情報

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