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AI Overviewsでクリック42%減でも自社サイトは残る。役割は流入装置から一次情報の置き場へ

Define Media Groupの64サイト調査でAI Overviews以降のオーガニッククリックは42%減。それでも自社サイトはAIの引用元として残ります。店舗・中小ECがサイトに持たせるべき役割と、予約導線を誰が持つかの整理。

結論

AI Overviewsの拡大後、オーガニッククリックは42%減ったという調査が出ました。それでも自社サイトは不要になりません。AIが答えを組み立てるときの引用元が、サイトだからです。役割は「流入装置」から「一次情報の置き場+指名検索の受け皿」に変わります。店舗や中小ECは、事実情報と予約・購入の最終導線を自社で持つ設計に切り替えてください。

調査で分かった数字

Define Media Groupは、自社が扱う64サイトのSearch Consoleデータを分析しました。AI Overviews以前は四半期平均17億クリックで安定していました。AI Overviewsの開始直後に16%落ち、2025年5月の拡大で下げが加速し、2025年第4四半期には42%減に達しています。

同じ調査で、速報ニュースのトラフィックは103%増えました。Discover経由は30%増です。減ったのはエバーグリーン型の解説コンテンツで、35%減でした。AIが要約しやすい内容ほど、クリックが消えています。

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Define Media Group調査(64サイト)に見るクリックの増減

オーガニッククリック

-42%

AI Overviews開始直後に16%減、2025年5月の拡大で加速

速報ニュースのトラフィック

+103%

Discover経由も30%増

エバーグリーン型の解説コンテンツ

-35%

AIが要約しやすい内容が減少の中心

AI Overviews拡大後、2025年第4四半期時点。AIが要約しやすい内容ほど減っている

Search Engine JournalのGreg Jarboe氏は、この42%減とLinkedInのリーチ47%減を並べて論じています。LinkedInは「360Brew」と呼ぶモデルでフィードの順位付けを作り直しました。Pangram Labsの100万投稿超の分析では、長文投稿の41%が全文AI生成だったとしています。

Jarboe氏の主張は「構造の変化は衰退と同じではない」です。チャネル指標と機能指標を分け、AIからの引用やメール経由の成約を測るよう勧めています。

構造の変化は衰退と同じではない
Search Engine Journal Greg Jarboe氏

フィッシュキン氏の4つの根拠

Web担当者Forumの連載では、SparkToroのランド・フィッシュキン氏の見解が紹介されています。同氏は「サイトの重要性は下がっていない」と断言しています。根拠は4つです。

1つ目はコンテンツを一元管理できる場所であること。2つ目はAI Overviews、Gemini、ChatGPTに正確なデータを供給する情報源であること。3つ目は購買が発生する地点であること。4つ目はデザインや表現を100%自分で決められる唯一のチャネルであることです。

影響を受けるページ・クエリ

減るのは、AIが要約できる一般論のページです。AI Overviews拡大後、オーガニッククリックは42%減ったという調査が出ています。用語解説、手順のまとめ、他社情報の再構成が該当します。

残るのは、AIが引用せざるを得ない一次情報です。速報ニュースの103%増は、要約で代替できない鮮度の高い情報にクリックが返っている例です。自社の料金・在庫・実績・担当者情報も同じ性質を持ちます。

クエリでは、情報収集の入口が減り、指名検索と最終判断のクエリが相対的に重くなります。予約・購入の着地点を自社に持っているかが、この変化の受け止め方を決めます。

日本のサイトでの例

店舗ビジネスでは、予約導線を誰が持つかがサイトの役割を決めます。

飲食・美容・クリニックの場合、AIに「渋谷で当日予約できる美容室」と聞かれたとき、AIは営業時間・料金・空き状況を持つページを引用します。ここで予約ボタンがプラットフォームにしかないと、予約はプラットフォームで完結します。手数料を払い、顧客データも自社に残りません。

自社サイトに「料金表」「施術者紹介」「予約フォーム」を置いておけば、AIが引用する先と予約の着地点が同じになります。プラットフォームは入口として使い、指名検索された瞬間の受け皿は自社で持つ形です。

中小ECの場合、ランキング記事型の解説コンテンツは42%減の側にあります。残るのは、商品の寸法・素材・製造元・返品条件といった自社しか持たない事実情報です。商品ページをAIが読める構造にし、比較記事は縮小して構いません。

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業種別に見た「自社サイトに残す役割」

飲食・美容・クリニック

店舗ビジネス

  • AIは営業時間・料金・空き状況を持つページを引用する
  • 予約ボタンがプラットフォームにしかないと、手数料を払い顧客データも残らない
  • 料金表・施術者紹介・予約フォームを自社に置き、引用先と予約の着地点を同じにする

中小EC

物販

  • ランキング記事型の解説コンテンツは42%減の側にある
  • 残るのは寸法・素材・製造元・返品条件など自社しか持たない事実情報
  • 商品ページをAIが読める構造にし、比較記事は縮小して構わない
AIが引用する先と、購入・予約の着地点を自社にそろえる

やること/やらなくていいこと

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ゼロクリック時代の店舗・中小ECでやること/やらなくていいこと

やること

  • 営業時間・料金・所在地・予約条件を自社サイトに一本化し、プラットフォームとの食い違いをなくす
  • 予約・購入の最終導線を自社に置き、プラットフォームは入口として併用する
  • 指名検索数(店名・ブランド名)を月次で記録し、流入数より優先する指標にする
  • 自社しか書けない一次情報(実績、製造過程、施術例、価格改定履歴)を更新し続ける
  • メール・LINE・会員などプラットフォームに依存しない顧客接点を棚卸しする

やらなくていいこと

  • サイトを閉じてプラットフォームのページに一本化する
  • 「AIに引用されるため」と称した一般論の解説記事の量産
  • オーガニッククリック減少を理由にした解約や予算のゼロ化
  • SNSのリーチ回復を目的にした投稿量の増加

やらない理由を補足します。サイトを閉じる判断は、引用元と顧客データを同時に手放すことになります。一般論の解説記事は42%減の側に入ります。クリック減少で予算をゼロにする前に、測る指標を変えるのが先です。SNSのリーチ低下は、LinkedInの例のようにアルゴリズム側の構造変化であり、投稿量を増やしても戻りません。

よくある質問

小さな店舗でもサイトを持つ意味はありますか

あります。AIは店名で聞かれたとき、公式情報を優先して引用します。料金と予約導線が載った1ページでも、プラットフォーム任せとは結果が変わります。

プラットフォームの予約をやめるべきですか

やめる必要はありません。新規客の入口として価値があります。ただし再来店とAI経由の指名予約は自社導線で受ける設計にしてください。

クリック数以外に何を見ればよいですか

指名検索数、AI検索での自社名の引用回数、自社導線の予約数の3つです。Jarboe氏もチャネル指標と機能指標の分離を勧めています。

Sources · 一次情報

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