Trendos調査:AI回答1億700万件の引用元は業種で分かれる、共通はReddit
Search Engine Journal掲載のTrendos調査が、AI回答1億700万件の引用元を業種別に集計。IT・消費財・通信で自社サイトの効き方が変わり、Redditは全業種で上位という結果を整理します。
結論
TrendosがAI回答1億700万件を分析し、引用元の構成が業種ごとに大きく違うと報告しました。コミュニティ・UGCはどの業種でも上位引用のおよそ半分を占めます。残り半分は、IT・通信では第三者メディア、消費財では自社と小売の商品ページに寄ります。
この調査はSearch Engine Journalに掲載されたTrendosのスポンサード記事です。対象はChatGPT、Perplexity、Gemini、Google AI Overviewsの4エンジンで、各エンジンの上位10引用元を均等加重して集計しています。
業種で割れるのは「残り半分」
3業種の内訳は下の通りです。コミュニティ・UGCの比率はほぼ横並びで、差が出るのはそれ以外の部分です。
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業種別に見た上位引用元の構成比(4エンジン平均)
IT・ソリューション
自社サイトは2%
- コミュニティ・UGC 51%
- ブランド・小売・自社 2%
- 独立系メディア・リファレンス 47%
消費財
編集記事は4%
- コミュニティ・UGC 50%
- ブランド・小売・自社 46%
- 独立系メディア・リファレンス 4%
通信サービス
公共の評判が主
- コミュニティ・UGC 50%
- ブランド・小売・自社 10%
- 独立系メディア・リファレンス 40%
IT・ソリューション分野では、自社ページが引用元に占める割合は2%でした。代わりにG2、Clutch、Gartner、GoodFirms、SourceForge、SlashdotといったBtoBレビューディレクトリが並びます。AIはベンダー自身の説明ではなく、外部の裏付けを探しに行く、と記事は説明しています。
消費財は逆の形です。ブランド・小売・自社の面が46%を占め、独立系の編集記事は4%まで下がります。Amazonのストアフロントや専門店サイト、商品ページそのものが引用の対象になります。
通信・メディア分野では、Redditが4エンジン中3つでトップ引用元でした。あるエンジンではWikipediaがリスト全体の首位になっています。
影響を受けるページ・クエリ
動くのは、比較・推奨を求めるクエリに対する引用元の構成です。「おすすめのツール」「〜の比較」「どれを買うべきか」のような、購入直前の質問が該当します。ここでどのドメインが引かれるかが、業種によって別物になります。
BtoB SaaSやIT受託の会社では、自社サービスサイトの下層ページが引用される余地は小さいと考えられます。効くのは外部のレビュー掲載面と業界メディアの記事です。日本のBtoBサイトでも、国内のレビュー比較サイトの掲載状態を先に点検する順番になります。
Amazonに出品しているECでは、商品タイトル・箇条書き・スペック・レビューが回答文の材料になります。サイズ、素材、対応機種のように買い手が尋ねる項目が書かれていないと、引用のしようがありません。ブログ記事の追加より、リスティングの記載漏れを埋める方が先です。
一方、影響が小さいのは指名検索と、既存顧客向けのサポート・会員系ページです。ここは従来通りの運用で問題ありません。ローカルの店舗集客サイトについて、この調査は対象業種に含んでいません。
エンジン差も無視できません。Google AI OverviewsはYouTubeとRedditが全業種で優勢で、上位10件の5分の4を占めることもあると記事は書いています。ChatGPTはWikipediaや業界メディアなど編集系が中心、Geminiは業種依存が最も強く、物理商品ではブランド・小売側に寄ります。
やること/やらなくていいこと
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AI回答の引用元調査を受けて、今週やること
やること
- 自社カテゴリの購入直前の質問を4エンジンで実行する
- 引用ドメインを3群に分類して自社の有無を記録する
- 消費財ならAmazonと自社商品ページの仕様・レビューを埋める
- BtoBならレビューディレクトリのプロフィールを全項目埋める
やらなくていいこと
- Redditに宣伝目的の投稿を送り込む
- 全業種に同じAI検索対策を横展開する
- 引用が2%のIT業種で自社サイトの記事本数を増やす
- 消費財で第三者メディアへの出稿を最優先にする
Redditへの書き込みは、記事が明確に止めています。スパム的な投稿はすぐ逆効果になるため、既存スレッドで何を言われているかを把握するのが目的だと述べています。
「AI検索対策」を一つの作業として扱うのも避けたいところです。記事は、同じブランドでもエンジンごとに別のプレイブックになると整理しています。Google AI Overviews向けはYouTubeとReddit、編集寄りのエンジン向けはWikipediaと業界メディアです。
IT分野で自社ブログを増やす投資は、引用元シェア2%という数字と釣り合いません。工数はレビュー獲得と業界メディアへの露出に振り向ける方が合理的だと考えられます。
自社で引用元を棚卸しする手順
記事は、外部ツールを使わずに調べる手順も示しています。
Figure
引用元監査の5ステップ
- 1
質問を書き出す
顧客が選定直前にAIへ聞く実際の質問を列挙する
- 2
各エンジンで実行
自社に関係するエンジンすべてで同じ質問を投げる
- 3
引用元を記録
1ドメイン1行で回答内の引用を書き出す
- 4
3群に分類
コミュニティ/ブランド・小売/編集・リファレンスに仕分ける
- 5
差分を確認
競合が出て自社が出ない箇所と、回答を動かしている群を特定する
4エンジン×数百プロンプトまで広げると本格的な監査になる、と記事は書いています。同時に、この方法は時間がかかり、エンジンの更新ですぐ古くなるとも認めています。まずは自社の主要クエリ10〜20件から始める規模で十分です。
よくある質問
Trendosの調査で、どの業種にも共通していた引用元は何ですか
Redditです。4エンジンすべてで、IT・ソリューション、消費財、通信サービスの3業種いずれも引用元の上位3位以内に入り、そのうち半数超のケースで最も引用された単一ソースでした。同等の一貫性を示したドメインは他にありません。
ECサイトはAI検索向けにブログ記事を増やすべきですか
消費財では独立系の編集記事が上位引用元の4%にとどまるため、ブログ増産の優先度は高くありません。Amazonなどマーケットプレイスの商品情報と、自社商品ページの最新レビューを整える方が、回答に引用される材料になります。
Wikipediaの記載は自社で編集してよいですか
自社ページを直接編集することは、Wikipediaの利益相反ガイドラインで推奨されていません。事実が誤っている場合は、独立した信頼できる出典を添えて修正を提案し、編集ルールに従う形を取ります。出典のない記述は削除され、削除された内容はAIに引用されません。
Sources · 一次情報
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