GoogleがAIモードに会話型広告を試験導入。Geminiが質問に合わせて広告を生成する
GoogleがMarketing Liveで、AIモード向けの新広告フォーマット2種を発表しました。回答面に広告が入ることで、オーガニックの引用枠がどう変わるかを、SEO・GEO側の視点で整理します。
結論
Googleは現地時間5月20日、AIモード向けの新しい広告フォーマットを発表しました。Geminiが質問に合わせて広告クリエイティブを生成する形式です。
発表は年次イベント「Google Marketing Live」に合わせて行われました。AIモード向けには2つの形式が試験提供されます。
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AIモード向けに試験提供される2形式
Conversational Discovery ads
会話型ディスカバリー広告
- ユーザーの具体的な質問に応じる
- Geminiが検索内容に合わせて広告クリエイティブを生成する
Highlighted Answers
ハイライト回答
- AIの回答やおすすめリストに統合される
- 回答の一部として自然に表示される
従来の検索結果画面にも変更が入ります。自動で説明文が付くショッピング広告や、チャット型の広告が順次展開されます。
SEO側にとっての論点は「面積」
広告の運用方法は本記事の対象外です。SEO・GEO側で見るべき点は1つに絞られます。AIモードの回答面に広告が入ると、オーガニックの引用が占める面積が変わることです。
AIモードは、従来の検索結果と違って10本のリンクが並びません。回答と、その根拠として示される数件の引用で構成されます。ここに広告が差し込まれると、引用として表示される枠がさらに限られると考えられます。
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AIモードの画面で起きること
- 1
質問
ユーザーが具体的な条件を含む質問を入力する
- 2
回答生成
Geminiが回答を組み立て、根拠となるページを引用する
- 3
広告の挿入
回答やおすすめリストの中に、生成された広告が統合される
- 4
残る枠
オーガニックの引用として表示される件数が、その分だけ制約を受ける
ただし、広告が入ることで引用が何件減るかは公表されていません。試験提供の段階であり、表示の頻度も未確定です。現時点で断定できるのは、回答面が広告とオーガニックの共有スペースになるという方向だけです。
影響を受けるページ・クエリ
影響が大きいのは、購買意図が明確なクエリです。
具体例を挙げます。ECサイトで「40代 メンズ 冬 アウター おすすめ」のような検索を想定します。この種の質問は、Geminiが条件に合わせた広告クリエイティブを作りやすい領域です。同時に、比較記事や商品ページがオーガニックの引用を狙う領域でもあります。両者が同じ画面を取り合う形になります。
もう1つはBtoBです。「勤怠管理システム 50人規模 料金」のような質問を考えます。会話型ディスカバリー広告は、この種の具体的な条件に応答する形式です。
自社が広告を出していない場合、競合の広告が回答の中に入ります。自社は残った引用枠を争う側に回ります。従来なら広告枠の下にオーガニックの一覧がありましたが、AIモードにはその構造がありません。
一方、影響が小さいのは、購買につながらない情報系のクエリです。制度の解説、用語の定義、手順の説明は、広告主が入札する動機が小さい領域になります。ここでは従来どおり引用の獲得が主戦場です。
やること/やらなくていいこと
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発表段階での対応
やること
- 主要クエリをAIモードで複数回実行し、広告と引用の表示率を期間ごとに記録する
- 広告とオーガニックの成果を、同じクエリ単位で並べる表を作る
- 商品フィードと本文の記載内容の食い違いを消す
やらなくていいこと
- AIモード広告のために新しいランディングページを量産する
- オーガニック側の予算を、この発表だけを理由に削る
- 広告に押されると想定して、購買意図のあるクエリから撤退する
まず自社の主力クエリを10件決め、AIモードで複数回実行します。広告が出た回数、自社が引用された回数、オーガニックの引用件数を記録してください。AI回答は実行ごとに変わるため、月1回の画面だけでは傾向を判断できません。集計方法はAI可視性の反復計測と同じです。
次に、広告とSEOのレポートを同じ行に並べます。多くの組織では、この2つは別部署・別レポートで管理されています。同じ画面を共有する以上、クエリ単位で並べないと全体の獲得効率を判断できません。
商品情報の整合も効きます。広告のクリエイティブが生成される場合も、根拠になるのはフィードやページの情報です。価格・在庫・仕様が本文とフィードで食い違っていると、どちらの経路でも不利になります。
「AI検索対策」の予算配分が変わる
この発表は、社内での予算の立て方にも影響します。従来、検索面の獲得は広告とSEOに分かれていました。画面上でも枠が分かれていたため、それぞれ独立して評価できたからです。
AIモードでは、同じ回答の中に広告と引用が混ざります。ユーザーが見る1画面を2つの部署が別々に最適化する構図になります。片方が枠を取れば、もう片方の枠は減ります。
したがって、評価の単位をクエリに揃える必要があります。「このクエリで、広告とオーガニックを合わせていくら使い、何件獲得したか」という見方です。部署別の効率だけを見ていると、全体では非効率な配分になります。
もう1つ、撤退の判断にも注意が必要です。広告が入るからオーガニックは不利だと考えて、購買意図のあるクエリから手を引く判断は早すぎます。広告は入札が必要で、単価は競合の数で決まります。オーガニックの引用を持っていることは、その入札から降りられる状態を作ります。両方の経路を持つ意味は、むしろ強まると考えられます。
よくある質問
AIモードに広告が入ると、SEOの流入は減りますか
減る可能性はありますが、程度は不明です。広告の表示頻度や、引用が何件残るかは公表されていません。現時点で確実なのは、回答面が広告とオーガニックの共有スペースになるという方向だけです。まず自社のクエリで実測してください。
広告を出せば、AIモードの回答に載りやすくなりますか
いいえ。広告枠とオーガニックの引用は別の仕組みです。広告費を払うことで引用されやすくなるという説明は、Googleからは出ていません。むしろ引用の獲得を金銭で操作する行為は、スパムポリシーの対象に含まれます。
この発表で、すぐに対応すべきことはありますか
試験提供の段階なので、実装上の対応はありません。主要クエリを同じ条件で複数回試し、広告と引用の表示率を期間ごとに比べてください。判断材料が貯まってから予算配分を見直せば十分です。
Sources · 一次情報
この記事は一次情報をもとに作成し、公開前に自動検査を通しています。作成の手順と訂正の方針は運営者情報に記載しています。
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