Googleの「役に立つコンテンツ」の基準を自社サイトで確認する手順
Google公式の自己評価質問とスパムポリシーをもとに、自社記事が低品質判定の対象になっていないかを確認する手順を解説します。
結論
Googleは「役に立つコンテンツ」を判定する専用のスコアやツールを公開していません。
公式が示しているのは、自分の記事を評価するための質問リストと、順位を落とす原因になる具体的な行為の一覧です。 「Creating helpful, reliable, people-first content」に載っている自己評価質問と、 「Spam policies for Google web search」に載っているスパムポリシーの2つを使い、 自社サイトのどこを見ればよいかを以下の手順にまとめます。 もし「AIツールに記事を貼り付けて品質スコアを出してもらう」ことを品質チェックだと思っているなら、今日やめるべきです。 公式ドキュメントには、そうしたスコアリングの仕組み自体が存在しません。
「役に立つコンテンツ」は判定名ではない
「役に立つコンテンツ」という言葉は、Googleの自動ランキングシステムが優先するよう設計されている対象を指す表現です。 ページごとに付く評価ラベルやスコアとして公開されているものではありません。 公式ドキュメントは「helpful, reliable, people-first content(役に立ち、信頼でき、人間第一のコンテンツ)」 という表現を使い、これに当てはまるかどうかを自己評価質問で確認するよう案内しています。
もう一つ確認すべきなのがスパムポリシーです。 スパムポリシーは、順位を操作する目的で行われる具体的な手法を列挙したもので、 「大量ページの機械的生成」「隠しテキスト」「リンク売買」などが名指しされています。 役に立つコンテンツの自己評価質問が「良い記事とは何か」を問うものだとすれば、 スパムポリシーは「これをやると下がる」という禁止行為のリストです。 両方を見て初めて、自社サイトの立ち位置が分かります。
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2つの公式ドキュメントの役割の違い
役に立つコンテンツの自己評価質問
何が良い記事か
- コンテンツと品質に関する質問
- 専門性に関する質問
- 誰が・どう・なぜ作ったかの3観点
スパムポリシー
何をすると下がるか
- スケールされたコンテンツの不正使用
- リンクスパム
- クローキング・隠しテキストなどの行為
図に挙げた2種類のドキュメントは対になっています。 自己評価質問だけを読んで「うちは大丈夫」と判断しても、 スパムポリシーに触れる作り方をしていれば、自動システムによって順位が下がったり、手動による対策を受けたりする可能性があります。
手順
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自社サイトの品質確認の流れ
- 1
対象記事を選ぶ
流入や順位が落ちたページ、外注・自動生成で作ったページを優先
- 2
コンテンツと品質の質問に当てはめる
独自性・網羅性・見出しの誇張の有無を確認
- 3
専門性の質問に当てはめる
著者情報・裏付け・事実誤認の有無を確認
- 4
Who・How・Whyを確認する
誰が・どう作られ・なぜ作られたかが読者に伝わるか
- 5
スパムポリシーと照合する
スケールされたコンテンツの不正使用などに該当しないか確認
手順1: 対象記事を選ぶ。 サイト内の全ページを一度に見るのは非現実的です。 コアアップデートで順位が落ちたときにやることのように、流入が落ちたページから優先して見ます。 外注ライターに大量発注した記事群や、生成AIで下書きしたまま公開した記事群も優先対象です。 公式ドキュメントは、影響が大きかったページとその検索の種類を調べることや、サイトと利害関係のない信頼できる人に率直に評価してもらうことも勧めています。
手順2: コンテンツと品質に関する質問に当てはめる。 公式ドキュメントは次のような質問を挙げています。 「独自の情報・調査・分析を提供しているか」「他のソースをただ書き写していないか」 「見出しやタイトルが誇張・扇動的になっていないか」「大量の書き手や複数サイトに分散して作られ、 1本ずつへの手当てが薄くなっていないか」。 この最後の質問は、外注量産や生成AIの大量投入に直接関わります。
手順3: 専門性に関する質問に当てはめる。 「明確な出典・著者情報・サイトのAboutページへのリンクがあるか」 「その分野で信頼されている書き手または監修者が関わっているか」 「簡単に確認できる事実誤認がないか」を見ます。 この質問群はE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性の頭文字)の考え方と結びついています。
「Of these aspects, trust is most important. The others contribute to trust, but content doesn't necessarily have to demonstrate all of them.」
E-E-A-Tの4要素のうち、信頼性が最も重要だとGoogleは説明しています。 経験や専門性は信頼性を支える要素であり、すべてを同時に示す必要はありません。 公式ドキュメントは、経験によって役に立つコンテンツもあれば、専門性によって役に立つコンテンツもあると例を挙げています。経験談が書けない記事でも、他の要素で信頼性を示す余地があるということです。
手順4: Who・How・Whyの3観点で確認する。 「誰が書いたか」は、byline(署名)と著者プロフィールへの導線があるかで判断します。 「どう作られたか」は、自動化やAI生成を使った場合にその旨を開示しているかです。 「なぜ作られたか」は、検索エンジンからの流入だけを目的にしていないかという問いです。 公式ドキュメントは、この3つのうち「なぜ」がおそらく最も重要な問いだと述べています。
手順5: スパムポリシーと照合する。 コンテンツと品質の質問だけで足りない場合、行為そのものを禁止するスパムポリシーを見ます。 特に「スケールされたコンテンツの不正使用(Scaled content abuse)」は、 読者の役に立つためではなく、主に検索順位を操作する目的で大量のページを作る行為を指します。生成AI・自動化・人手のどれで作ったかは問われません。 「スクレイピング(Scraping)」は、他サイトのコンテンツをほぼそのまま転載し、 独自の価値を加えずに公開する行為を指します。
生成AI活用を検討している事業会社は、教科書レッスンの本文の書き方で、 価値を加える書き方の基準を先に確認してから量産の是非を判断してください。
やること/やらなくていいこと
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役に立つコンテンツの確認で優先すべき作業
やること
- 流入が落ちたページから自己評価質問に当てはめて読み直す
- 著者情報とAI生成の開示の有無を記事単位で点検する
- 外注・自動生成の記事群がスケールされたコンテンツの不正使用に該当しないか照合する
やらなくていいこと
- 生成AIに記事を貼り付けて品質スコアを出させる作業
- 全ページを一律で書き直す作業
- 「文字数を増やせば評価される」という前提での加筆
「生成AIに記事を貼り付けて品質スコアを出させる」作業は、公式ドキュメントに存在しない仕組みへの依存です。 自己評価質問は人間が読んで答える設計になっており、外部ツールのスコアに置き換わるものではありません。 「全ページを一律で書き直す」のも工数に見合いません。 流入や順位が落ちたページ、量産で作ったページに絞って手順を回すほうが効率的です。 「文字数を増やせば評価される」という前提も公式が明確に否定しています。 ドキュメントには「特定の文字数を狙って書いていないか」という質問があり、 Googleが好む文字数は存在しないと明記されています。
どこから見るかは、このサイトでは次のように考えています。記事数が数百本を超える中規模以上のメディアと、 外注ライターや生成AIを使って量産している事業会社は、手順3と手順5を特に重点的に見る必要があります。 一方、担当者1人が数十本を手作業で書いている店舗集客サイトやBtoBサイトは、 まず著者情報の有無(手順3)から見ます。
例えば、通販ECサイトが月20本のレビュー記事を外注ライター5名で回している場合、 1人あたりの担当本数が薄くなっていないかを手順2の「大量の書き手や複数サイトに分散」の質問で確認します。 例えば、地域の工務店サイトが施工事例を10本掲載している場合は、 現場写真と担当者名が入っているかを手順3の「明確な出典・著者情報」の質問で確認します。
こうした自己点検には限界があります。 自己評価質問に「はい」と答えられても、Googleの自動システムが同じ判断をする保証はありません。 Search Consoleの使い方で検索パフォーマンスの数字を継続的に見て、 自己評価と実際の順位の動きにずれがないかを併せて確認してください。
よくある質問
自己評価質問に全部「はい」と答えられれば順位は上がりますか
上がる保証はありません。 自己評価質問は自分の記事を見直すための基準であり、順位を決める採点式ではありません。 順位は他の要因も含めた自動ランキングシステム全体で決まります。
スパムポリシーに1つでも該当したら手動対策を受けますか
必ず受けるとは限りません。 公式ドキュメントは、違反する行為に対して自動システムと人間によるレビューの両方で対応すると説明しています。 軽微な該当がすぐに手動対策に直結するとは書かれていません。
AI生成コンテンツはすべてスパム扱いになりますか
なりません。 公式ドキュメントが問題にしているのは、生成AIを使うこと自体ではなく、 検索順位の操作を主な目的として自動化やAI生成でコンテンツを作る行為です。 なお、読者が「どう作られたのか」と思いそうな記事では、AIの使用を開示することが勧められています。
Sources · 一次情報
この記事は一次情報をもとに作成し、公開前に自動検査を通しています。作成の手順と訂正の方針は運営者情報に記載しています。
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