コアアップデートで順位が落ちたときにやること。Google公式の対処手順
コアアップデート後に順位が下がったら何をすべきか、Google公式ドキュメントに基づいて手順化しました。小幅な低下と大幅な低下の見分け方、サイト全体の自己評価の使い方を解説します。
結論
コアアップデートで順位が落ちたときにまずやることは、Search Consoleで低下の幅を確認し、大幅な低下ならサイト全体を自己評価することです。 数位の低下であれば、Google公式ドキュメントは根本的な変更を避けるよう勧めています。 順位が少し下がっただけで見出しや本文を急いで書き換えるのは今日やめるべき行動です。
コアアップデートとは何か
コアアップデートとは、Googleが年に数回行う、検索アルゴリズムとランキングシステムへの大規模な変更のことです。 Google公式ドキュメントでは、ほとんどのサイトはコアアップデートを気にする必要がなく、変更に気づかない場合もあるとしています。 コアアップデートはサイトを選んで狙うものではなく、有用で信頼できる情報を提供するという使命に沿ってシステム全体を評価し直す変更です。
Google公式ドキュメントは、この関係を「友人におすすめの食べ物を尋ねられた状況」にたとえています。 手元に20軒のお気に入りレストランのリストがあっても、他のレストランがトップ20に入れば順位は変わります。 順位が下がったレストランが必ずしも「悪くなった」わけではないという考え方は、自分のページの順位低下にも当てはまります。
手順
Figure
コアアップデートで順位が落ちたときの確認手順
- 1
ロールアウト完了を確認
検索ステータスダッシュボードで開始日と終了日をメモする
- 2
適切な日付で比較
完了から1週間以上待ち、開始前の週と現在の週を比較する
- 3
上位ページとクエリを確認
順位低下が小幅か大幅かを見る
- 4
検索タイプ別に分析
ウェブ検索・画像検索・動画・ニュースのどれで減少したか特定する
- 5
大幅低下ならサイト全体を自己評価
個別ページではなくサイト全体の有用性を確認する
最初にやることは、コアアップデートのロールアウトが完了しているかどうかの確認です。 検索ステータスダッシュボードで、該当するコアアップデートの開始日と終了日を確認します。
次に、比較する日付をそろえます。 Google公式ドキュメントは、ロールアウト完了から1週間以上待ってからSearch Consoleでサイトを分析するよう勧めています。 開始前の1週間と、完了後の現在の週を比較すると、何が変わったかを正確に特定できます。
続いて、上位ページとクエリの順位を確認し、低下の幅を把握します。 低下が小幅か大幅かによって、次にやることが変わります。
異なる検索タイプも個別に分析します。 ウェブ検索、Google画像検索、動画、ニュースタブのどれで減少が発生したかを見ることで、原因の範囲を絞り込めます。
順位の低下が大幅だった場合は、個々のページだけでなくサイト全体を対象に自己評価を行います。 Google公式ドキュメントが示す質問リストに沿って、コンテンツが有用で信頼できるものになっているかを確認します。
掲載順位の下がり方で対応を分ける
低下の幅によって取るべき行動は変わります。 Google公式ドキュメントは、2位から4位のような小幅な低下と、4位から29位のような大幅な低下を明確に分けて説明しています。
Figure
小幅な低下と大幅な低下で対応を変える
小幅な低下(例: 2位→4位)
- 抜本的な対策は不要
- すでにパフォーマンスが良好なコンテンツには変更を加えない方がよい
- 自然に順位が戻ることもある
大幅な低下(例: 4位→29位)
- サイト全体を対象に自己評価を行う
- 個々のページだけでなくサイト全体の有用性を確認する
- 効果が出るまで数週間〜数か月かかることがある
小幅な低下は、検索結果の上位表示の入れ替わりレベルの変化です。 インプレッションに大きな変化がなくても、クリック数だけが目に見えて減ることがあります。 すでにパフォーマンスの良いページであれば、Google公式ドキュメントは根本的な変更をしないことを勧めています。
大幅な低下は、複数の検索用語で順位が大きく落ち込む状態です。 Google公式ドキュメントが示す自己評価の質問リストに沿って、サイト全体の有用性を確認します。 質問の対象は「コンテンツと品質」「専門性」の2系統で、著者情報の明示や独自の分析内容の有無などを確認する内容です。
自己評価では、自分のサイトと無関係な信頼できる第三者に評価してもらうことも検討するよう勧められています。 評価はE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の考え方に沿い、なかでも信頼性が最も重要だとされています。 人の健康や経済的安定に大きく影響する分野は「YMYL」と呼ばれ、特にE-E-A-Tの高さが重視されます。
例えば、月間流入10万PVの美容系メディアで、主要記事群の順位が4位から25位まで下がったとします。 これは大幅な低下にあたるため、記事ごとの修正より先に、著者情報の明示や独自の検証データの有無をサイト単位で点検します。 一方、BtoBのSaaS企業サイトで特定の比較記事だけが3位から6位に落ちた場合は小幅な低下にあたり、該当記事をむやみに書き換える必要はありません。
やること/やらなくていいこと
Figure
コアアップデート後にやること/やらなくていいこと
やること
- Search Consoleで低下の幅と検索タイプを特定する
- 大幅な低下ならサイト全体の自己評価を行う
- 第三者に自分のサイトを客観的に評価してもらう
やらなくていいこと
- 順位が少し下がっただけでページ要素をその場しのぎで削除する
- コンテンツの大量削除や大量追加でサイトを新しく見せようとする
やらなくていいことの筆頭は、SEOに悪影響があると聞いたという理由だけでページ要素を削除する「その場しのぎの修正」です。 Google公式ドキュメントは、こうした対症療法ではなく、ユーザーにとって意味のある長期的な変更に焦点を当てるよう勧めています。
「コンテンツの削除は最終手段であり、そのコンテンツが修正不可能だと判断した場合にのみ検討すべきことです。」
サイトのセクションを丸ごと削除しようとしている場合、Google公式ドキュメントはそれ自体が検索エンジン対策を第一に作られたサイトである証拠になりうると指摘しています。 例えば、地域の店舗集客サイトで過去に量産した周辺情報ページを一括削除する前に、それぞれのページがユーザー第一で作られたかを個別に確認する方が優先度は高くなります。
大量の新規コンテンツ追加や大量削除で「サイトを新しく見せる」行為も、順位向上にはつながらないとされています。 文字数を特定の基準に合わせる行為についても、Googleが優先する文字数は存在しないと明記されています。
判断基準として、順位低下が特定の1〜2ページに限られるBtoBサイトや専門特化型ECサイトは、該当ページの自己評価から始めれば十分です。 一方、サイト全体で順位が沈んでいるメディアサイトは、個別記事の修正より先にサイト全体の「誰が・どのように・なぜ」を点検する必要があります。
変更の効果が出るまでの時間
自己評価に基づいて変更を加えても、効果が現れるまでには時間がかかります。 数日で変化が見える場合もあれば、サイト全体が長期的に有用なコンテンツを提供しているとシステムが判断するまでに数か月かかることもあります。 数か月経っても効果が見られない場合は、次のコアアップデートまで待つ必要がある場合もあります。
変更を加えても、検索結果に目に見える変化が現れる保証はありません。 Googleの検索結果における順位は静的に固定されたものではなく、ユーザーの期待やウェブ上のコンテンツの変化に応じて常に流動しています。 効果測定を急ぎたい場合は、Search Consoleの使い方。最初に見る4つのレポートと数字の読み方を参考に、順位だけでなくインプレッションとクリック数の推移も合わせて追うと判断を誤りにくくなります。
自己評価を自力で進めるのが難しいときは、サイト修正提案書のようなツールでページを検査し、優先順位をつけて直す方法もあります。 ただしツールの指摘は兆候にすぎず、順位が戻るかどうかを判断するのは最終的にGoogleのシステムです。
コアアップデートへの対応は繰り返し発生する事象への対処法として仕組み化しておくと工数を抑えられます。 対応の手順を都度思い出すコストを避けたいサイト運営者は、教科書レッスン13「アップデート対応とリスク管理」で手順を確認しておくとよいでしょう。
Sources · 一次情報
この記事は一次情報をもとに作成し、公開前に自動検査を通しています。作成の手順と訂正の方針は運営者情報に記載しています。
Share
XでポストはてなブックマークLINEで送る