AI Overviewsが検索結果の約半分に。ブロック高1200px超で1位が画面外へ
AI Overviewsの表示は1年で58%増え、2026年2月時点で検索結果のほぼ半分に出ています。ブロックの平均高さは1200pxを超え、オーガニック1位がファーストビューから外れました。
結論
AI Overviewsの表示範囲が、1年で58%拡大しました。2026年2月時点で、検索結果のほぼ半分に表示されています。
さらに重要なのはサイズです。AI Overviewsのブロックは、平均で高さ1,200pxを超えました。その結果、オーガニック1位がファーストビューの外に押し出されます。
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AI Overviewsの拡大を示す3つの数字
58%増
1年間での表示拡大
2026年2月時点
約50%
AI Overviewsが表示される検索の割合
1,200px超
AI Overviewsブロックの平均高さ
1位が画面外に出る水準
順位を上げることの意味が変わります。1位でも、ユーザーがスクロールしなければ見えないためです。
「1位」は場所の名前でしかなくなった
これまで、順位は視認性の代理指標として機能していました。1位は最も見られる場所であり、順位が上がればクリックが増えるという対応関係がありました。
高さ1,200pxのブロックが上にある状態では、この対応関係が崩れます。1位という位置は変わらないまま、実際に見られる回数だけが減ります。
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AI Overviewsの有無で、1位の意味が変わる
AIOなし
従来
- 1位はファーストビューの上部
- 順位の上昇がクリック増に直結する
- 順位を成果指標にできる
AIOあり
現在の約半分
- 1位でも画面外から始まる
- 順位が上がってもクリックは増えにくい
- 順位とクリックを分けて見る必要がある
つまり、レポートに順位だけを並べていると、成果が出ていないのに「順位は改善しています」と報告する状態が生まれます。原因は施策ではなく、画面の構造にあります。
影響を受けるページ・クエリ
影響が大きいのは、AI Overviewsが表示されるクエリで上位に着地しているページです。皮肉ですが、順位が高いページほど落差を受けます。
具体例を挙げます。BtoBのメディアで「電子帳簿保存法 対応 方法」のような記事が1位にあるとします。この種の説明的なクエリはAI Overviewsが出やすい領域です。順位は1位のまま、クリック数だけが前年比で落ちる現象が起きます。
もう1つはECサイトの解説記事です。「スニーカー 洗い方」のような検索では、手順がAI Overviewsで完結します。読者がページを開く理由が消えるため、順位を維持していてもクリックは戻りません。
一方、影響が小さいのは指名検索と、購入・予約に直結するクエリです。ブランド名での検索や、明確に商品を買う意図のある検索ではAI Overviewsが出にくい傾向があります。ここは従来の順位とクリックの関係が残ります。
やること/やらなくていいこと
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順位表の作り替え方
やること
- 順位表に「AIOの表示有無」の列を足す
- AIO表示クエリと非表示クエリで、平均クリック率を分けて集計する
- 1位のページは順位ではなくクリック数の推移で評価する
やらなくていいこと
- クリックが減ったページの順位を、さらに上げようとする
- AIOが出るクエリを一律に諦める
- 順位だけのレポートを社内向けに出し続ける
まず順位表を作り替えてください。既存のクエリ一覧に1列足し、そのクエリでAI Overviewsが出るかどうかを記録します。手作業でも、主要な20〜30クエリなら1時間で終わります。
次に、その列で分けて集計します。AIO表示クエリの平均クリック率と、非表示クエリの平均クリック率を並べてください。差が明確に出れば、社内で共有すべき数字はそれになります。
やってはいけないのは、クリックが減ったページの順位をさらに上げようとすることです。2位を1位にしても、どちらも画面外なら結果は変わりません。工数の投下先が間違っています。
社内向けのレポートも作り替えてください。順位の平均値だけを載せた資料は、この構造では実態を映しません。AIOの表示率、AIO表示クエリのクリック率、非表示クエリのクリック率の3つを並べる形が実態に近くなります。
打ち手は「引用に入る」か「AIOが出ない場所へ動く」か
この状況で取れる方向は2つです。
1つは、AI Overviewsの中に引用として入ることです。要約の中に自社名とリンクが出れば、画面の最上部に位置することになります。順位よりも上の場所です。
もう1つは、AI Overviewsが表示されにくいクエリへ重心を移すことです。指名検索、購入意図の強い検索、自社データでしか答えられない質問が該当します。ここは従来どおりの構造が残っています。
どちらを選ぶにせよ、最初にやることは同じです。自社のクエリを、AIOが出るものと出ないものに分けることです。この仕分けがないまま「AI検索対策」を始めると、どちらの方向にも中途半端になります。
なお、この数字は2026年2月時点のものです。1年で58%拡大している以上、比率は今後も動きます。四半期に一度は同じ仕分けをやり直してください。
仕分けの副次的な効果も書いておきます。AIOが出ないクエリの一覧は、そのまま「まだ従来のSEOが効く領域」の一覧になります。順位改善の工数を投下する優先順位が、この一覧で決まります。
限られた工数をどこに置くかは、AI検索の時代でもSEOの中心的な問題です。全クエリを同じ重みで扱う運用から、AIOの有無で重みを変える運用へ切り替えてください。
よくある質問
AI Overviewsは今どのくらいの検索に出ていますか
2026年2月時点で、検索結果のほぼ半分に表示されています。1年前と比べて58%の拡大です。ただし業種やクエリの性質で偏りがあるため、自社の主要クエリで実際に確認してください。
1位を取ってもクリックが増えないのはなぜですか
AI Overviewsのブロックが平均1,200pxを超えているためです。その下にあるオーガニック1位は、ファーストビューの外から始まります。順位は変わらないまま、視認される回数だけが減ります。評価は順位ではなくクリック数で行ってください。
AI Overviewsが出るクエリは諦めるべきですか
諦める必要はありません。取れる方向は2つあります。要約の中に引用として入ること、またはAI Overviewsが出にくいクエリへ重心を移すことです。まず自社のクエリを、表示される・されないで仕分けてください。
Sources · 一次情報
この記事は一次情報をもとに作成し、公開前に自動検査を通しています。作成の手順と訂正の方針は運営者情報に記載しています。
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