AI Overviewsの「さらに表示」からAIモードへ。Googleがデスクトップで試験開始
AI Overviewsの末尾にある「さらに表示」を押すと、デスクトップでもAIモードへ直接移動する挙動をGoogleが試験しています。1月にモバイルで導入された動線が広がる意味を整理します。
結論
Googleが、デスクトップで新しい挙動を試験しています。AI Overviewsの末尾にある「さらに表示」ボタンから、AIモードへ直接移動する動線です。
AI Overviews(AIO)とは、Google検索の結果ページ上部に表示されるAIの要約です。AIモードは、対話形式で検索を続けられる別の画面を指します。
この動線自体は新しくありません。2026年1月、Googleはモバイルで同じ挙動を導入していました。今回はそれがデスクトップにも広がる、という段階です。試験は2026年4月にBrodie Clark氏が確認し、Xで共有しました。
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デスクトップで確認された動線
- 1
検索
デスクトップでクエリを入力する
- 2
AI Overviews
結果ページの上部にAIの要約が表示される
- 3
さらに表示
要約の末尾にあるボタンを押す
- 4
AIモード
対話形式の画面へ移動する。スクロールで通常の検索結果へ戻ることもできる
ユーザーは下へスクロールすれば通常の検索結果を見られます。ただし、一度は従来のSERPから外に出る形になります。
「10本のリンクまで到達する人」がさらに減る
この試験の意味は、機能の追加ではありません。検索結果の下部へ到達する経路が、もう1つ細くなることです。
従来、AI Overviewsが表示されても、その下にはオーガニックのリンク一覧がありました。要約で足りない読者は、下へスクロールしてリンクを選びます。この動線が、AIモードへの移動という選択肢と競合します。
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AIOの後にユーザーが取る行動
従来
- 要約を読む
- 下へスクロールする
- オーガニックのリンクを選ぶ
試験中の動線
- 要約を読む
- 「さらに表示」でAIモードへ移動する
- 対話で絞り込み、引用から選ぶ
Googleは、AIモードの体験を「すべて」タブの中に統合する方向で動いています。今回の試験も、その一部だと考えられます。
影響を受けるページ・クエリ
影響が大きいのは、AI Overviewsが表示されるクエリで、4位以下に着地しているページです。
上位1〜3位はAIOの下でも視認されます。しかし4位以下は、もともとスクロールが前提でした。そのスクロールの手前にAIモードへの分岐が入ると、到達率がさらに下がると考えられます。
具体例を挙げます。比較メディアで「オンライン英会話 比較 社会人」のような記事を持ち、その検索で5位に着地しているとします。AIOが表示されるクエリなら、ユーザーは要約を読んだ時点で判断材料の大半を得ます。そこに対話の入口が加われば、5位のリンクまで届く人はさらに減ります。
もう1つはBtoBのブログ記事です。「インボイス制度 経理 対応手順」のような検索では、AIOが手順の概要を示します。詳細を知りたい読者がAIモードで質問を続ける場合、そこで引用されるかどうかが分かれ目になります。
一方、影響が小さいのは指名検索と、AIOが表示されないクエリです。ブランド名での検索や、取引性の高いクエリの一部はAIOが出ないため、この動線の影響を受けません。
やること/やらなくていいこと
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試験段階での対応
やること
- 主要クエリをデスクトップで検索し、AIOの表示と「さらに表示」の挙動を確認する
- 順位4位以下のページの流入を、AIO表示クエリとそれ以外で分けて記録する
- 記事冒頭で質問に答え切る構成へ、上位ページから順に書き換える
やらなくていいこと
- AIモード専用の導線やページを新設する
- 試験段階の1件を根拠に、記事の大量改修に着手する
- 順位が下がっていないことを理由に、流入の減少を放置する
まず切り分けの準備をしてください。Search Consoleで主要クエリを一覧にし、それぞれデスクトップで検索してAIOの有無を記録します。この列があると、順位が変わらないまま流入だけ減る現象を説明できるようになります。
順位が同じで流入が減るのは、この種の変化で典型的に起きます。原因を順位に求めても見つかりません。AIO表示の有無という別の軸を持たないと、対策の方向を誤ります。
本文の書き換えは、上位ページから順に行ってください。記事の冒頭で質問に答え切る形にすると、AIOの引用にも、AIモードの回答にも使われやすくなります。試験段階を理由に何もしないより、この改善は先行して着手する価値があります。
モバイルで1月に起きたことが、参考になる
この試験の影響を見積もるには、モバイルの先例が使えます。同じ動線は2026年1月にモバイルへ導入済みです。
自社のSearch Consoleで、1月を境にモバイルの数字がどう動いたかを確認してください。デバイス別のフィルタで、モバイルとデスクトップを分けて表示回数とクリック数を並べます。1月以降にモバイルだけクリック率が落ちているクエリがあれば、同じことがデスクトップでも起きる候補になります。
この確認には価値があります。デスクトップの試験が正式提供になったとき、影響を受けるページを事前に特定できるからです。手当たり次第に全記事を書き換えるより、対象を絞った改善のほうが工数が小さくなります。
なお、モバイルとデスクトップでは読者の行動が異なります。デスクトップは比較検討の場面で使われやすく、複数タブを開く行動も多い環境です。モバイルで起きた低下がそのままの幅で再現するとは限りません。あくまで対象を絞るための材料として使ってください。
よくある質問
この試験は全ユーザーに適用されていますか
いいえ。2026年4月時点では、一部のユーザーに対する試験として確認されたものです。デスクトップでの正式な提供開始は発表されていません。モバイルでは2026年1月に同じ挙動が導入されています。
AI Overviewsが表示されると、順位は関係なくなりますか
なくなりません。AIOの下には従来のリンク一覧が残り、上位のページは引き続き視認されます。ただし4位以下は、スクロールの手前にAIモードへの分岐が入ることで到達率が下がると考えられます。順位とAIOの表示有無を、分けて記録してください。
対策として何を先に着手すべきですか
記事冒頭で質問に答え切る構成への書き換えです。AIOの引用にも、AIモードの回答にも同じ形が効きます。専用の導線やページを作る対応は、試験段階では不要です。
Sources · 一次情報
この記事は一次情報をもとに作成し、公開前に自動検査を通しています。作成の手順と訂正の方針は運営者情報に記載しています。
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