Googleが回復に数ヶ月かかると回答、リンク否認とスパムアップデートの誤解
GoogleのJohn Mueller氏が、順位低下の原因を修正しても回復には数ヶ月かかると回答しました。リンク否認と広範なアルゴリズム変動への向き合い方を解説します。
結論
Googleのリンク否認による順位回復には数ヶ月かかり、広範なアルゴリズム変動が原因の順位低下も同様に数ヶ月単位の回復期間が必要だと、GoogleのJohn Mueller氏がRedditで説明しました。 数週間で順位が動いたように見えても、リンク否認が原因である可能性は低いという回答です。 「原因を直したのにすぐ戻らない」という担当者向けに、何が早く直り、何が時間を要するかを整理します。
何が起きたか
Redditで、ある投稿者が2つの問題を同時に抱えていました。 1つはGoogleビジネスプロフィール(Googleマップや検索に店舗情報を表示する無料の管理ツール)が停止され、再申請も失敗したこと。 もう1つは、被リンクを調査して「有害」と判断した800件以上のリンクをリンク否認ツール(自分に向けられた悪質なリンクをGoogleに無視するよう申告する機能)で否認したところ、2週間以内にオーガニック順位が急落したことです。
投稿者はMueller氏に、否認が原因かどうか、そして最速で順位を戻す方法を尋ねました。 Mueller氏はまず、少数のリンクを否認しただけでサイトが検索から消えることはないと述べ、否認ファイルの内容を本当に必要なものだけに直すこと、他の原因も探すことを勧めました。
「There's a lot of hate on the disavow tool here – but it has its place & time, it does have effects.」
リンク否認ツールへの否定的な反応は多いが、使い所はあり、効果もある、という意味です。 Mueller氏は否認そのものを否定せず、使い方の誤りを問題視しています。
続けてMueller氏は、順位低下の時期が広範なスパムアップデート(Googleが不定期に実施する、スパム的な手法へのサイト評価を見直す大規模なアルゴリズム更新)と重なる場合、修正の効果が出るまで数ヶ月かかることがあると説明しました。
「fixing issues around bigger algorithmic changes can take quite some time – sometimes many months – until you see the effects」
大きなアルゴリズム変更まわりの問題を直しても、効果が出るまでかなりの時間、時には数ヶ月かかる、という内容です。 一方でcanonicalタグの設定ミスのような軽微な技術的問題や、サイト全体を誤ってブロックしたような明確な事故は、直せば早く戻る可能性があるとも述べています。
記事はさらに、Mueller氏が過去にリンク否認の反映期間について「3、4、5、6ヶ月ほどかけて段階的に効果が出る」と答えていた事例も紹介しています。 数日で強い効果が出た場合はリンク否認とは無関係と考えるべき、というのがMueller氏の立場です。
なお今回のRedditの投稿者は、Fiverr経由でゲスト投稿(他サイトへの寄稿を装った被リンク獲得目的の記事)を購入していたことも明かしています。 記事は、こうした購入リンクの履歴がある場合、否認以外にもスパムアップデートの影響を受けている可能性を否定できないと指摘しています。
影響を受けるページ・クエリを特定する
影響を受けるのは、過去に被リンク施策(購入リンク、大量のゲスト投稿、リンク否認の提出)を行った実績があるサイト全体の順位です。 特定のページ種別やクエリに限定される話ではなく、サイト単位のドメイン評価に関わる変動と考えられます。 Googleビジネスプロフィールの停止は店舗集客サイトのマップ表示・ローカル検索結果に影響しますが、これはオーガニック順位の話とは別問題です。
逆に、通常の技術的なSEO改善(title・meta descriptionの修正、内部リンクの整備、ページ速度の改善など)による順位変動には、今回の「数ヶ月かかる」という話は当てはまりません。 これらは元々、順位反映まで日〜数週間程度とされてきた領域です。 被リンク施策の実績が無いサイトは、今回の内容を気にする必要は薄いと考えられます。
Figure
回復のスピードが違う2種類の問題
すぐ直る系
軽微な技術的事故
- noindexの誤設定
- canonicalの記述ミス
- 誤ってサイト全体をブロック
数ヶ月かかる系
広範なアルゴリズム変動
- スパムアップデートによる評価見直し
- リンク否認ファイルの反映
- ドメイン単位の評価再構築
やること/やらなくていいこと
Figure
順位急落への対応で工数をかける先
やること
- 順位急落の日付とGoogleのスパムアップデート実施時期を照合する
- 否認ファイルの中身を精査し、自分が獲得していないリンクは除外する
- サイト全体のnoindexやブロックなど大きな技術事故の有無を確認する
やらなくていいこと
- 否認後2〜3週間で戻らないからと否認ファイルを繰り返し提出し直す
- 軽微な技術修正の直後に順位が動かないことを異常と判断する
否認ファイルの提出をやり直しても、Mueller氏の説明通りなら反映にはさらに数ヶ月かかります。 短期間で結果を急いで再提出を繰り返すと、かえってどの変更が効いたか分からなくなります。 まずは1回の修正内容を固定し、数ヶ月単位で経過を観察する方が合理的です。
日本の運営者が判断する基準
例えば、健康食品ECサイトが過去にFiverrのようなクラウドソーシングで海外の低品質サイトから被リンクを大量購入していたとします。 その後リンク否認を提出して2週間後に順位が下がった場合、今回の記事の内容に照らすと否認が直接原因である可能性は低いと考えられます。 むしろ同時期にGoogleのスパムアップデートが実施されていないか、Search Consoleの手動対策レポートやセキュリティ問題の通知を確認する方が優先です。
もう1つの例として、地域の工務店サイトがGoogleビジネスプロフィールを停止された場合、これはオーガニック順位とは別のローカル検索・マップ表示の問題です。 再申請の審査状況を確認する対応が必要ですが、サイトのSEO施策を疑って大幅な改修に着手する必要はありません。 被リンク施策への依存度が低いBtoBサイトやコーポレートサイトは、今回の話をそのまま自社に当てはめる必要は薄いと考えられます。
よくある質問
リンク否認をしてから何ヶ月待てば順位は戻りますか
Mueller氏は過去の回答で、否認ファイルの反映には3〜6ヶ月ほど段階的にかかると説明しています。 数日から2週間程度で強い順位変動があった場合は、否認以外の原因である可能性が高いと考えられます。
スパムアップデートが原因かどうかはどう確認すればよいですか
自社の順位下落の時期とGoogleが公表しているスパムアップデートや大規模アップデートの実施時期を照合します。 時期が重なる場合、修正しても効果が出るまで数ヶ月かかることがあるとMueller氏は説明しています。
軽微な技術ミスと広範なアルゴリズム変動はどう見分けますか
canonicalの記述ミスやnoindexの誤設定など、原因が特定でき修正箇所が明確なものは軽微な事故に分類されます。 一方、修正箇所を特定してもすぐに効果が出ない場合は、広範なアルゴリズム変動が絡んでいる可能性が高いと考えられます。
Sources · 一次情報
この記事は一次情報をもとに作成し、公開前に自動検査を通しています。作成の手順と訂正の方針は運営者情報に記載しています。
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