SEO GEO Lab

SEO・GEO教科書 · Lesson 06

サイト構造と内部リンク:トピッククラスタで積み上げる

個別記事を単発で増やすのをやめ、定義ページを中心に束ねるトピッククラスタの作り方を扱います。URL設計、パンくず、アンカーテキスト、そして増えすぎた薄い一覧ページをどう扱うかまでを実装として整理します。

Level 2Lesson 06 / 1014

1本ずつバラバラな記事群を、テーマごとに束ねて評価が積み上がる構造に組み替えられるようになる。

このレッスンで扱うこと

  • ハブ(定義・網羅ページ)とスポーク(個別トピック)の役割分担
  • URL設計とパンくずで階層を明示する
  • 内部リンクのアンカーテキストの書き方と、リンクを置く位置
  • タグ一覧など中身の薄いページを、noindexとサイトマップからどう外すか

トピッククラスタ:ハブとスポーク

トピッククラスタとは、1つのテーマについて、全体を扱うハブページと、個別の論点を扱う複数のスポークページを作り、相互にリンクで結ぶ構造のことです。記事を単発で増やしていくのをやめ、テーマ単位で束ねると、そのテーマを扱っているサイトだと理解されやすくなります。

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ハブとスポークの役割

ハブ(軸になるページ)

定義・全体像・目次

  • テーマ全体を扱い、そのテーマの定義クエリを受ける
  • 各スポークへのリンクを、内容の説明つきで並べる
  • 更新頻度は低いが、長く生き続ける
  • 例: 「SEO対策とは」「GEOとは」「この教科書の目次」

スポーク(個別のページ)

手順・事例・ニュース

  • 1つの論点だけを深く扱う
  • 本文中からハブへ戻るリンクを置く
  • 関連するスポーク同士も横につなぐ
  • 例: 各レッスン、個別のニュース記事

重要なのは双方向であることです。ハブからスポークへのリンクだけでは、 スポークに直接来た読者がテーマ全体にたどり着けません。各スポークの本文中と末尾に、 ハブへ戻るリンクを必ず置きます。

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サイト構造は3階層に収める

スポーク(個別ページ)

第3階層

個別の論点。ハブと、関連する他のスポークへリンクする。

ハブ(テーマの軸)

第2階層

テーマの定義と全体像。配下のスポークを説明つきで並べる。

トップページ

第1階層

サイト全体の入口。各ハブへの導線を明示する。

トップから3クリック以内で全ページに到達できる状態を目安にする。階層が深くなるほど、クロールも読者も届きにくくなる。

階層の目安は当サイトの整理です。Googleが階層数の上限を示しているわけではありません。

URL設計とパンくず

URLは、決めたら変えないことが最も重要です。変更するたびにリダイレクトの管理が増え、対応漏れがそのまま流入の損失になります。設計の段階で、後から変えたくならない形にしておきます。

決めること選択肢判断の基準
URLに何を使うか英数字のスラッグ/連番のID/日本語タイトルを変えてもURLが変わらない形にする。連番IDはタイトル変更に強い
階層をURLに反映するか/seo/robots-txt のように反映する//articles/123 のようにフラットにするカテゴリが変わる可能性があるなら、URLに含めないほうが安全
カテゴリページをどこに置くか/category/seo のような専用パス//seo のような短いパスカテゴリの解説とアーカイブを兼ねるなら短いパスにまとめる
末尾のスラッシュあり/なしどちらでもよいが、どちらかに統一し、もう一方は301で寄せる

当サイトでは、記事のURLをフロントマターの連番IDにしています(/articles/123)。 タイトルを変更してもURLが変わらないためです。またカテゴリについては、/category/seo のような専用パスを廃止し、解説ページと記事一覧を兼ねる/seo/geo/news に統合しました。 旧URLからは308リダイレクトで転送しています。[出典: 重複した URL を統合する]

パンくずは、可視のUIとBreadcrumbList構造化データを同じデータから出すのが実装の要点です。 表示とマークアップを別々に書くと、片方だけ直る状態が起きます。[出典: SEO スターター ガイド]

薄いページをどう扱うか

タグ一覧、著者別一覧、月別アーカイブなど、中身がリンク数個しかないページは、増えるとクロールの枠を食います。Search Consoleの「クロール済み - インデックス未登録」が増えている場合、まずここを疑います。

ページの種類問題になる状態対処
タグ一覧記事が1本しかないタグページが大量にある一定本数未満のタグはnoindexにし、サイトマップからも外す
ページネーション2ページ目以降が中身のほぼ無い一覧になっている1ページあたりの件数を増やす。canonicalで1ページ目に寄せない(各ページは別の内容)
パラメータ違いのURL並び替えや絞り込みのパラメータが全部インデックス対象になっているcanonicalでパラメータ無しのURLを代表にする
内容の重複するページ同じ意図のページが複数ある(レッスン03のカニバリゼーション)1本に統合し、他は301リダイレクトする
noindexにしたページはサイトマップからも外します。サイトマップに載せながらnoindexにするのは矛盾したシグナルです。[出典: noindex でコンテンツをインデックスから除外する][出典: サイトマップの作成と送信]

実装では、表示側(noindexの判定)と生成側(サイトマップの生成)で同じしきい値を使うようにします。 別々に書くと、片方だけ直った状態が起きて、矛盾に気づきにくくなります。

実例:このサイトの構造

このサイト自身が、ここまでの内容をそのまま実装しています。読者が実際に開いて確認できる例として挙げます。

役割ページ何をしているか
ハブ(SEO)/seo「SEO対策とは」の定義ページ。同カテゴリの記事一覧を兼ねる
ハブ(GEO)/geo「GEOとは」の定義ページ。同カテゴリの記事一覧を兼ねる
ハブ(教科書)/learn10レッスンの目次。各レッスンの到達目標つきで並べる
スポーク/learn/<レッスン>各レッスン。前後リンクとハブへの導線を固定で置く
スポーク/articles/<id>個別のニュース記事。カテゴリのハブへ戻る導線を持つ
薄いページの制御/tag/<タグ>記事が一定本数未満のタグはnoindex。サイトマップからも除外

カテゴリのリンク先は1つの関数を通して生成しており、リンクを書く場所ごとにURLがばらつかないようにしています。 URLの変更が必要になったとき、直す場所が1か所で済むためです。

外部評価の側では、韓国のSaraminが不要なmetaタグの削除とcanonicalによる重複統合を行ったうえで 構造化データを追加し、自然検索流入が前年同月比102%増になったと報告しています。 構造の整理が先、追加のマークアップは後、という順番になっている点が参考になります。

テクニカルの基礎

Saramin

韓国・求人サイト

やったこと

不要なキーワードを並べたmetaタグを削除し、canonicalで重複ページを1本化。そのうえでJobPosting(求人)・パンくず・想定年収の構造化データを追加した。構造化データテストツール、モバイルフレンドリーテスト、PageSpeed Insightsで継続的に監査している。

報告された結果

  • 2019年9月の採用シーズンで、Google検索からの自然流入が前年同月比102%増
  • 自然検索経由の新規会員登録が93%増
  • 自然検索からのコンバージョン率が前年比9%増
  • 2015年にクロールエラーを解消しただけの段階で、流入が15%増

出典: Saramin increases organic Search traffic 2X by investing in SEOGoogle 検索セントラル 成功事例

数値は各社の環境・時期・同時に実施した他の施策を含んだ結果です。同じ施策で同じ結果が出ることを示すものではありません。

次のレッスンでは、ここまでで整えたサイトを、生成AIに引用される状態にするための設定を扱います。

到達チェックリスト

次の項目を自分のサイトで確認できたら、このレッスンは終わりです。1つでも「まだ」がある場合は、次のレッスンに進む前にそこを埋めてください。

  • 主要テーマごとにハブページを1本決め、そこから各記事へリンクがある
  • 各記事からハブページへ戻るリンクがある
  • アンカーテキストが「こちら」ではなく、リンク先の内容を表す語になっている
  • パンくずを設置し、BreadcrumbList構造化データを出している
  • 記事1本しかないタグ一覧のような薄いページを、noindexにするか統合した

よくある質問

トピッククラスタとは何ですか

1つのテーマについて、全体を扱うハブページと、個別の論点を扱う複数のスポークページを作り、相互にリンクで結ぶ構造のことです。このサイトでいえば「SEO対策とは」「GEOとは」がハブ、日々のニュース記事や各レッスンがスポークにあたります。同じテーマのページが相互に参照し合うことで、そのテーマを扱っているサイトだと理解されやすくなります。

内部リンクは多いほどよいのですか

多さ自体が目的ではありません。重要なのは、重要なページへの経路が短いことと、リンクの文言がリンク先の内容を表していることです。関係の薄いページへ機械的にリンクを張ると、読者にとって邪魔になるうえ、どのページが重要かという情報も薄まります。

薄いページはなぜ問題なのですか

検索結果に出ないページが増えると、Search Consoleの「クロール済み - インデックス未登録」が増え、クロールされる回数が重要なページに回らなくなることがあります。当サイトでは、記事が1本しかないタグ一覧ページをnoindexにし、サイトマップからも外しています。表示側と生成側で同じしきい値を使い、片方だけ直る状態を防いでいます。

URLに日本語を使ってもよいですか

使えます。ただし、コピー時にパーセントエンコードされて長くなり、SNSやドキュメントに貼ったときに読みにくくなります。当サイトの記事URLは連番のIDにしており、タイトル変更でURLが変わらないようにしています。どの方式でも、後からURLを変えないことのほうが重要です。

Sources · 一次情報