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英語版をサブドメインで出し直したら、Googlebotの巡回はサブディレクトリの約4分の1だった

同じサイトの英語版を、サブディレクトリとサブドメインで時期を変えて公開し、公開後6日間のGooglebotを比べました。ページ数でならしてもサブドメインは約4分の1、一度でも訪れたページの割合は約10分の1でした。

結論

筆者が別に運営している日本語サイトの英語版を、サブディレクトリ(example.com/en/)とサブドメイン(en.example.com)で、時期を変えて2回公開しました。公開後6日間のGooglebotを比べると、サブドメインのほうが明らかに少なくなりました。

  • 件数: サブディレクトリ158件、サブドメイン13件
  • 1ページあたり: サブディレクトリ0.17回、サブドメイン0.04回。ページ数の違いでならしても約4分の1
  • 一度でも訪れたページの割合: サブディレクトリ約16%、サブドメイン約1.5%。約10分の1

サブドメイン版は公開6日目の時点で、調べた7ページがすべてGoogleのインデックスに入っていませんでした。早くGoogleに見つけてもらうことが目的なら、今回のログではサブディレクトリが有利です。

Figure

公開後6日間のGooglebot

約4分の1

1ページあたりのGooglebot

0.17回 対 0.04回

約10分の1

一度でも訪れたページの割合

約16% 対 約1.5%

7ページ中0

6日目にインデックス済みのサブドメインのページ

URL検査で確認

サブディレクトリ版は2026年8月9日〜14日、サブドメイン版は2026年9月5日〜10日

何を測ったか

  • 対象: 筆者が別に運営している日本語サイト1件の英語版。記事の英訳を載せたページ群
  • サブディレクトリ版: 2026年8月9日に公開。同じホストの /en/ 配下で、8月中旬の時点で911記事
  • サブドメイン版: 2026年9月5日に公開。別ホストで、英訳済みの328ページ。サブディレクトリ版は8月29日にいったん閉じていて、そのあと出し直した
  • 記録: アプリケーション側でユーザーエージェント・パス・ホスト名を保存しているテーブル。Googlebotを名乗る行を数えた
  • 比較の窓: どちらも公開日から6日間

ページ数が約2.8倍違うので、件数をそのまま比べると大きいほうが有利になります。そこで件数をページ数で割った値と、6日間で一度でもGooglebotが訪れたページの割合の2つで比べました。

日ごとのGooglebot

Figure

サブディレクトリ版のGooglebot(日別)

1日目

2件

2日目

13件

3日目

30件

4日目

72件

ピーク

5日目

30件

6日目

11件

2026年8月9日〜14日。6日間で147URL

Figure

サブドメイン版のGooglebot(日別)

1日目

2件

2日目

4件

3日目

0件

4日目

4件

5日目

0件

6日目

3件

2026年9月5日〜10日。6日間で5URL

サブディレクトリ版は、初日の2件から2日目13件、3日目30件、4日目72件と増えていきました。既存のページから新しいパスを見つけて、どんどん奥へ進んでいく動きです。

サブドメイン版は初日の2件から増えず、6日間ずっと1桁のままでした。訪れたURLは5つだけで、奥のページまで進んでいません。

なぜ差がついたのか

Googleのクロール予算のドキュメントには、クロールの単位としての「サイト」はホスト名ごとだと書かれています。www.example.com と code.example.com は別のサイトで、クロール予算も別々です。

サブドメインにすると、既存ホストが持っているクロールの実績を引き継がず、新しいサイトとして一から巡回が始まる、と読むのが自然です。サブディレクトリなら同じホストの中の新しいパスなので、既存のページと同じ巡回の流れに乗ります。今回の差は、この説明とよく合います。

Googleの多言語サイトのドキュメントは、サブドメインとサブディレクトリのどちらも「設定が簡単」としていて、どちらかを推奨してはいません。サブディレクトリの利点として挙がっているのは「同じホストなので保守が楽」です。今回の実測は、それに加えて公開直後にGoogleに見つけてもらう速さでも差が出ることを示しています。

この観測から言えること/言えないこと

言えること:

  • 同じ中身の英語版で、公開後6日間のGooglebotは、ページ数でならしてもサブディレクトリがサブドメインの約4倍だった
  • 一度でもGooglebotが訪れたページの割合は、サブディレクトリが約10倍だった
  • サブドメイン版は6日目の時点で、調べた7ページがすべてインデックスに入っていなかった(「URLがGoogleに認識されていません」4件、「検出 - インデックス未登録」3件)

言えないこと:

  • 時期が1か月違う。サブディレクトリ版を出した8月上旬は、日本語側も含めてサイト全体の巡回が増えていた時期でした。時期の違いはページ数のようには割り算でならせません
  • 新しさが違う。サブドメイン版は、英訳の生成を止めたあとに出し直したため、公開時点で新しい記事がありませんでした
  • 入口が違う。サブディレクトリ版を閉じたとき、旧URLは日本語ページへ転送していて、サブドメインへは転送していません。Search Consoleにサブドメイン側のサイトマップを送信したかどうかの記録も残っていません
  • 6日より長い期間で差が縮まるかどうかは、まだ分かりません

やること/やらなくていいこと

Figure

別言語版のURL構造を決めるとき

やること

  • 早くGoogleに見つけてもらいたいなら、既存ホストのサブディレクトリで出す
  • サブドメインにするなら、Search Consoleへの登録・サイトマップ送信・既存ページからのリンクを公開と同時に用意する
  • 旧URLを閉じるときは、転送先を別言語版の同じページにする
  • 比べるときは件数をページ数で割り、一度でも訪れたページの割合も見る

やらなくていいこと

  • ページ数の違う2つを、件数のまま比べる
  • サブドメインでも既存ドメインの巡回がそのまま引き継がれると思い込む
  • Googlebot以外のクローラーの件数を、Googleに見つけてもらえた証拠として扱う
  • 公開直後の数日で結論を出して、URL構造を何度も変える
今回のログから。2026年9月時点

手順

自分のサイトで同じ比較をするなら、必要なのはユーザーエージェント・パス・ホスト名が残るログです。

  1. ホスト名を記録していなければ、まずログにホスト名の列を足す(サブドメインとサブディレクトリを区別できないと比べられない)
  2. 公開日を1日目として、6日間など窓の長さを先に決める
  3. Googlebotの件数と、訪れたユニークURL数を日別に出す
  4. 件数をページ数で割った値と、訪れたページの割合を計算する
  5. 代表的なページをSearch ConsoleのURL検査にかけ、インデックスに入ったかを確かめる

4番を飛ばすと、ページ数の多いほうが有利に見えます。今回も件数のままだと約12倍の差でしたが、ページ数でならすと約4倍でした。

よくある質問

サブドメインは検索に不利なのですか

Googleはサブドメインとサブディレクトリのどちらも選択肢として挙げていて、どちらかを不利とは書いていません。ただしクロールの単位はホスト名ごとなので、サブドメインは新しいサイトとして巡回が始まります。今回のログでは、公開直後の6日間でGooglebotの巡回に大きな差が出ました。長く運用したときに差が縮まるかどうかは、この観測からは言えません。

なぜGooglebotだけを見るのですか

Google検索に載るかどうかを決めるのは、Googlebotによる巡回とインデックスだからです。ほかのクローラーは目的が違い、今回のログでもサブドメインのほうに多く来たものがありました。ただ、それはGoogle検索に見つけてもらえたかどうかとは別の話なので、この記事では比較の対象から外しています。

すでにサブドメインで出してしまった場合はどうすればいいですか

新しいサイトを立ち上げたときと同じ準備をします。Search Consoleにプロパティを追加してサイトマップを送信し、既存ホストの対応するページから別言語版へリンクを張ります。以前にサブディレクトリで出していたなら、旧URLの転送先をサブドメインの同じページに向けます。そのうえで、Googlebotの巡回とURL検査の結果を1〜2週間ごとに見ます。

6日間で判断してもいいのですか

今回は、公開直後にどれだけ早く見つけてもらえるかを見るために6日間で切りました。インデックスや検索での表示は数週間かけて変わるので、URL構造を決め直すなら、もっと長い期間の結果を待つべきです。今回の結論は「最初の1週間の見つけてもらいやすさ」までです。

Sources · 一次情報

この記事は一次情報をもとに作成し、公開前に自動検査を通しています。作成の手順と訂正の方針は運営者情報に記載しています。

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