SEO GEO Lab

SEO・GEO教科書 · Lesson 02

初心者向け:最初の1週間でやる7つの点検と対策

Search Consoleの登録からAIクローラーの確認まで、初心者が最初の1週間で終わらせる7つの点検を日ごとに並べます。よくある症状と原因、その場での直し方、点検が終わったことを確認する方法までを手順化しました。

Level 1Lesson 02 / 1014

自分のサイトが「検索と生成AIに読める状態」かどうかを、7日間で確認して直せるようになる。

このレッスンで扱うこと

  • 1日目〜7日目の作業と、各日の完了条件
  • インデックス未登録の代表的な原因(noindex・Disallow・canonicalの向き先)と直し方
  • robots.txtで誤ってGooglebotやAIクローラーを止めていないかの確認方法
  • 改善前の数値を記録し、後から効果を確認できる状態にする方法

7日間の作業

最初の1週間でやるのは、順位を上げる施策ではありません。「順位がつく前提」を満たしているかの点検です。1日1つずつ、計測環境 → インデックス → クロール制御 → 表示の順に確認します。1日あたり30分から1時間を想定しています。

Figure

最初の1週間でやる7つの点検

  1. 1

    1日目: Search Consoleを登録する

    所有権を確認し、検索パフォーマンスの数値が見える状態にする。ここが無いと以降の作業の効果を確認できない。

  2. 2

    2日目: インデックス状況を確認する

    URL検査でトップページと主要3ページを調べ、「インデックス登録済み」になっているかを見る。

  3. 3

    3日目: robots.txtを読む

    https://自分のドメイン/robots.txt を開き、Disallowの対象が意図したものだけか確認する。

  4. 4

    4日目: XMLサイトマップを送信する

    サイトマップのURLをSearch Consoleに送信し、「成功しました」と表示されることを確認する。

  5. 5

    5日目: タイトルと見出しを見直す

    主要ページのtitleとh1が、そのページの内容と検索する側の言葉に合っているかを確認する。

  6. 6

    6日目: AIクローラーの扱いを確認する

    robots.txtでOAI-SearchBotやPerplexityBotなどを止めていないかを確認し、方針を決める。

  7. 7

    7日目: 改善前の数値を記録する

    表示回数・クリック数・インデックス済みページ数をメモに残す。後から効果を判断するための基準値になる。

この7日間は「順位を上げる」作業ではなく「順位がつく前提を満たす」作業です。

各日にやること

それぞれの日で、何を開き、何を見て、どうなっていれば完了なのかを具体的にします。

1日目: Search Consoleを登録する

Google Search Consoleにサイトを追加し、所有権を確認します。所有権の確認方法は、DNSレコードの追加、 HTMLファイルのアップロード、HTMLタグの設置、Googleアナリティクスやタグマネージャーとの連携などがあります。 サイト全体(www有無やサブドメインを含む)をまとめて見たい場合はドメインプロパティを選びますが、 これにはDNSレコードの追加が必要です。DNSを触れない場合は、URLプレフィックスプロパティでHTMLタグによる確認を選びます。

完了の条件: 「検索パフォーマンス」の画面が開き、グラフが表示されること。 サイトを作ったばかりの場合はデータが0でも構いません。数字が入り始めるまで数日かかります。

2日目: インデックス状況を確認する

Search ConsoleのURL検査ツールに、トップページと重要なページ3本のURLを1つずつ入れて調べます。 「URLはGoogleに登録されています」と出れば、そのページは検索結果に出る対象になっています。[出典: URL 検査ツール]

Figure

Search Console「URL 検査」で1ページずつ確認する

search.google.com/search-console/inspect

https://example.com/blog/seo-basics

URL は Google に登録されています1

このページは検索結果に表示される可能性があります(拡張機能とセキュリティの問題がない場合)。

検出元サイトマップhttps://example.com/sitemap.xml
参照元ページhttps://example.com/blog/
前回のクロール2026年8月28日
ユーザー宣言の canonicalhttps://example.com/blog/seo-basics
Google が選択した canonical2検査対象の URL
公開 URL をテストインデックス登録をリクエスト3
  1. 1ページを直したあと、そのURLが登録されているかを1本ずつ確認できる。ここが「登録されていません」なら、順位ではなくインデックスの問題。
  2. 2Googleが選んだ正規URL(canonical)が自分の指定と違う場合、評価は別URLに寄っている。重複ページの統合はここで気づく。
  3. 3「インデックス登録をリクエスト」は再クロールの依頼で、登録も順位も保証されない。大量のURLにはサイトマップを使う。
※Search Consoleの画面を模した図です。実際の画面の複製ではなく、数値はすべてサンプルです。

登録されていない場合、原因は次のいずれかであることがほとんどです。3日目以降の作業でそれぞれ確認します。

  • noindexタグが入っている(テーマやプラグインの設定、公開前の設定の残り)
  • robots.txtでDisallowになっている
  • canonicalが別のURLを指している
  • 公開してから日が浅く、まだクロールされていない

3日目: robots.txtを読む

ブラウザで https://自分のドメイン/robots.txt を開きます。ファイルが無い場合(404)は、 クローラーはサイト全体をクロールしてよいと解釈するため、それ自体は問題ではありません。[出典: robots.txt の書き方、設定と送信]問題になるのは、CMSやテーマが出力した内容を確認しないまま放置していて、重要なディレクトリがDisallowになっている場合です。

Figure

robots.txt と noindex の使い分け

やること

  • 検索結果に出したくないページには noindex を使う(クローラーが取得できて初めて読める)
  • 管理画面や検索結果ページなど、クロール自体が不要なパスに Disallow を使う
  • 変更後は Search Console の robots.txt レポートで、Google が読んだ内容を確認する

やらなくていいこと

  • 検索結果に出したくないという理由で robots.txt の Disallow を使う(他ページからのリンク経由でURLだけ登録されることがある)
  • 同じページに Disallow と noindex を同時に指定する(取得できないので noindex が読まれない)
  • 検証環境の robots.txt(全ページ Disallow)をそのまま本番に持ち込む

4日目: XMLサイトマップを送信する

サイトマップは、サイト内のURLとその更新日をクローラーに伝えるファイルです。多くのCMSやフレームワークは 自動生成の仕組みを持っています。生成されたURL(多くは /sitemap.xml)をSearch Consoleの 「サイトマップ」から送信します。[出典: サイトマップの作成と送信]

完了の条件: ステータスが「成功しました」になり、検出されたURL数が実際のページ数とおおむね一致すること。 数が大きくずれている場合は、サイトマップに載せているURLと実際に公開しているページがずれています。

Figure

Search Console「ページ」で見るインデックス登録の状況

search.google.com/search-console/index

ページのインデックス登録

1

インデックスに登録済みのページ

128

2

未登録のページ

342

ページがインデックスに登録されなかった理由3

理由ページ数
検出 - インデックス未登録184
クロール済み - インデックス未登録96
代替ページ(適切な canonical タグあり)42
noindex タグによって除外されました14
見つかりませんでした(404)6
  1. 1「インデックスに登録済み」=検索結果に出る可能性があるページ数。ここに重要なページが入っていなければ、順位以前の問題。
  2. 2「未登録」は全部が不具合ではない。タグ一覧やパラメータ違いのURLも入るため、件数ではなく理由の内訳で判断する。
  3. 3理由ごとの意味は下の表のとおり。まず「クロール済み - インデックス未登録」と「noindex タグによって除外されました」を確認する。

検出 - インデックス未登録URLは見つかったがまだクロールされていない。サイト全体の負荷や優先度の問題が多い。

クロール済み - インデックス未登録取得はされたが登録されていない。内容の薄さ・重複が疑われる。

代替ページ(適切な canonical タグあり)別URLを正規と判断した状態。意図通りなら対応不要。

noindex タグによって除外されました意図した除外か、設定ミスかを必ず確認する。

見つかりませんでした(404)削除済みなら問題ない。移動なら301で転送する。

※Search Consoleの画面を模した図です。実際の画面の複製ではなく、数値はすべてサンプルです。

あわせて「ページ」(インデックス登録レポート)を開き、「未登録」の内訳を見ます。件数そのものは問題ではありません。 タグ一覧やパラメータ違いのURLも未登録に入るためです。確認するのは、公開したいページが 「クロール済み - インデックス未登録」や「noindex タグによって除外されました」に混ざっていないかです。[出典: ページ インデックス登録レポート]

5日目: タイトルと見出しを見直す

主要ページのtitleタグとh1を確認します。見るのは3点です。ページごとに違う文言になっているか、 そのページの内容を表しているか、読者が実際に検索する言葉が入っているか。 サイト名だけのtitleや、全ページ共通のtitleは、検索結果でどのページを選べばよいか分からない状態を作ります。

キーワードを詰め込む必要はありません。詰め込みは生成AIの回答内での可視性にもほとんど効果がないことが 研究で報告されており、Googleのスパムポリシーでも問題として扱われています。 具体的な書き方はレッスン05で扱います。

6日目: AIクローラーの扱いを確認する

robots.txtに戻り、AI各社のクローラーを止めていないかを確認します。ChatGPTやPerplexityは、 Googlebotとは別の自前のクローラーで巡回するため、Googlebotを許可していても、これらを拒否していれば その事業者の回答には出ません。ボット名の一覧と各社の公式な説明はAIクローラー確認ツールにまとめています。 設定の方針はレッスン07で決めます。

7日目: 改善前の数値を記録する

最後に、いまの数値をメモに残します。記録するのは、直近28日間の表示回数・クリック数・平均CTR・平均掲載順位、 そしてインデックス登録済みのページ数です。この基準値が無いと、3か月後に「良くなった気がする」以上の 判断ができなくなります。

症状から原因を特定する

点検中に出てくる典型的な症状と、その原因、確認方法をまとめます。原因を特定せずに本文を書き直しても、詰まっている場所は変わりません。

症状考えられる原因確認する場所対処
サイト全体が検索結果に出ないrobots.txtで全体をDisallowにしている/サイト全体にnoindexが入っている/robots.txt、ページのHTMLソース内のmeta robotsDisallowを外す。noindexを削除し、URL検査からインデックス登録をリクエストする
特定のページだけ登録されないcanonicalが別URLを指している/内容が他ページとほぼ同じURL検査の「ユーザーが指定した正規URL」と「Googleが選択した正規URL」canonicalの向き先を直す。内容が重複しているなら統合する
「クロール済み - インデックス未登録」が多い中身の薄いページが多い/同じ構成のページが大量にあるインデックス登録レポートの内訳薄い一覧ページをnoindexにする。統合できるページはまとめる
表示回数はあるがクリックが無いタイトルと説明文が検索意図に答えていない検索パフォーマンスのクエリ別CTRクエリに直答するタイトルに直す。順位より先にここを見る
サイトマップの検出URL数が実際より少ないサイトマップが古い/生成対象から除外されているSearch Consoleのサイトマップ画面生成設定を確認し、再送信する
ChatGPTの回答に出てこないOAI-SearchBotをrobots.txtで拒否している/robots.txt のUser-agent指定方針を決めたうえで許可する(レッスン07)
対処の前に原因を特定する、という順番が重要です。Googleは要件を満たしていてもインデックス登録を保証しないため、 「直したのに登録されない」場合は時間をおいて再確認します。[出典: Google 検索の基本事項]

canonicalの向き先が意図と違っているケースは、CMSの設定やプラグインが原因のことが多く、 気づきにくい割に影響が大きい問題です。[出典: 重複した URL を統合する]noindexとrobots.txtの関係についても、同時指定が効かないという点は間違えやすいので、[出典: noindex でコンテンツをインデックスから除外する]で確認しておいてください。

改善前の数値を残す

7日目の記録は、後から効果を判断するために必ず残します。記録が無い状態で施策を続けると、うまくいっていない施策を畳む判断ができなくなります。

記録する数値どこで見るか後で何に使うか
表示回数(直近28日)Search Console 検索パフォーマンスインデックスと関連性が前進しているかの一次判断
クリック数・平均CTR同上タイトルと説明文が効いているかの判断
平均掲載順位同上順位そのものより、表示回数と併せて見る
インデックス登録済みページ数Search Console ページ(インデックス登録)公開したページが登録されているかの追跡
主要クエリ上位20件検索パフォーマンスのクエリ次に作るページを決める材料(レッスン03)

記録の形式は問いません。スプレッドシートでも、テキストファイルでも構いません。重要なのは、日付と一緒に残すことと、施策を始めた日もメモすることです。 見る頻度と判断の基準はレッスン08で決めます。

実例:基礎を直しただけで動いた事例

この1週間の作業は地味ですが、公開されている事例では、基礎的な問題を解消した段階で流入が動いています。韓国の求人サイトSaraminは、クロールエラーを解消しただけの段階で流入が15%増えたと報告しています。

テクニカルの基礎

Saramin

韓国・求人サイト

やったこと

不要なキーワードを並べたmetaタグを削除し、canonicalで重複ページを1本化。そのうえでJobPosting(求人)・パンくず・想定年収の構造化データを追加した。構造化データテストツール、モバイルフレンドリーテスト、PageSpeed Insightsで継続的に監査している。

報告された結果

  • 2019年9月の採用シーズンで、Google検索からの自然流入が前年同月比102%増
  • 自然検索経由の新規会員登録が93%増
  • 自然検索からのコンバージョン率が前年比9%増
  • 2015年にクロールエラーを解消しただけの段階で、流入が15%増

出典: Saramin increases organic Search traffic 2X by investing in SEOGoogle 検索セントラル 成功事例

数値は各社の環境・時期・同時に実施した他の施策を含んだ結果です。同じ施策で同じ結果が出ることを示すものではありません。

この事例で注目すべきなのは、順番です。クロールエラーの解消(2015年)が先にあり、 その後にmetaタグの整理・canonicalによる重複統合・構造化データの追加が続き、2019年の数値につながっています。 技術的な土台を飛ばして構造化データだけを入れても、この結果にはなりません。

次のレッスンでは、点検が終わったサイトに対して「では何のページを作るか」を決めます。

到達チェックリスト

次の項目を自分のサイトで確認できたら、このレッスンは終わりです。1つでも「まだ」がある場合は、次のレッスンに進む前にそこを埋めてください。

  • Search Consoleでサイトの所有権を確認し、検索パフォーマンスの数値が見えている
  • トップページと主要3ページをURL検査にかけ、すべて「インデックス登録済み」になっている
  • robots.txt を開き、Disallow の対象が意図したものだけになっている
  • XMLサイトマップを送信し、Search Consoleで「成功しました」と表示されている
  • 点検前の表示回数・クリック数・インデックス済みページ数をメモに残した

よくある質問

Search Consoleの所有権確認ができません

確認方法は、DNSレコードの追加、HTMLファイルのアップロード、HTMLタグの設置、Googleアナリティクスやタグマネージャーとの連携などがあります。サイト全体をまとめて計測できるドメインプロパティを使う場合はDNSレコードの追加が必要で、これはドメインを管理している事業者の管理画面で行います。DNSを触れない場合は、URLプレフィックスプロパティでHTMLタグによる確認を選ぶのが現実的です。

記事を公開したのに検索結果に出てきません

まずURL検査ツールでそのURLを調べ、「インデックス登録済み」かどうかを確認します。登録されていない場合、原因はnoindexタグ、robots.txtのDisallow、canonicalが別URLを指している、そもそもクロールされていない、のいずれかであることが多いです。登録済みなのに表示されない場合は、インデックスされているが順位が低いという別の問題なので、対策も変わります。

robots.txtは作らないといけませんか

必須ではありません。robots.txtが無い場合、クローラーはサイト全体をクロールしてよいと解釈します。問題になるのは、内容を確認しないままCMSやテーマが出力しているrobots.txtを放置し、重要なディレクトリがDisallowになっているケースです。作るかどうかより、いま何が書かれているかを確認するほうが先です。

1週間で順位は上がりますか

上がりません。この7日間の作業は「順位を上げる」ためではなく、「順位がつく前提を満たす」ためのものです。Googleは要件を満たしていてもクロール・インデックス登録・掲載を保証しないと明記しており、効果が出るまでの期間も示していません。当サイトの整理では、技術的な修正の反映は数日から数週間、コンテンツ改善の反映は1〜3か月を見込むのが現実的です。

Sources · 一次情報